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2025年10月13日月曜日

【おすすめ度○】P・ルクーター, J・バーサレン『スパイス、爆薬、医薬品 世界史を変えた17の化学物質』中央公論新社, 2011年

スパイス、爆薬、医薬品などの化学物質が、人々の生活や社会をどのように変えたのかに関するエッセイ集。それらの化学物質は最初は主に自然界の植物から得られたが、ヨーロッパ人による世界の植民地化が進められる目的の一つは、それらの化学物質をつくる植物の生息地を確保することであった。有用化学物質が得られる植民地を確保した国はそれを独占しようとする一方で、それをもたない国は人工的に合成しようとしたり代替品の開発に力を入れる。そうやって化学が発展してきたことが読み取れる。また一方でヨーロッパによる世界の植民地化の意味を理解するための一つの手がかりにもなる。取り上げられている物質はスパイス類、アスコルビン酸(ビタミンC)、グルコース、セルロース、ニトロ化合物(爆薬)、シルクとナイロン、フェノール(消毒薬)、イソプレン(ゴム)、染料、医薬品、麻薬、ニコチン、カフェイン、オレイン酸(オリーブ油)、塩、有機塩素化合物、マラリアと化学物質。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
小さな分子が社会を変えた! 化学構造式の読み方も身につくユニークな世界史 砂糖、綿、抗菌剤、ゴム、ニコチン、PCB…身近な物質の化学的な働きが、東西交易や植民地支配、産業革命、公衆衛生、戦争と平和、法律など人類の発展に与えた影響を、エピソード豊富に分りやすく解説。 文明の発達を理解するための独創的なアプローチ。




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