不適切な統計利用がどのような問題を引き起こすか、実例をもとにして説明する良書。日本でも誤った統計利用によって不適切な結論を導いていることは頻繁に見かけるので、改めて統計利用のあるべき姿を考えてほしい。 内容:誤った統計指標による評価の弊害 アトランタ成績改竄スキャンダル ベトナム戦争におけるデータの誤用の弊害 「割れ窓理論」とニューヨーク犯罪統計偏重の弊害 誤ったデータによる評価が人間心理(モチベーション)に及ぼす悪影響
出版社ページより紹介を引用
今日あらゆる組織に深く浸透している「測れなければ,管理できない」という理念は,真実でしょうか? 業績を数値化することに固執するあまり,非生産的で有害な慣習を生み,大切なことが見落とされていると都市計画の専門家である著者は警鐘を鳴らします。
本書では,データや数値目標の重視によって,さまざまな分野(教育,医療,ビジネス,警察や軍などの行政など)で起きている測定値の改ざんや評価指標の誤りを指摘し,従来の統計学やデータ科学のほとんどが見落としていた「私たちが測定しているものは本当に重要なのか?」について豊富な事例を挙げて検証します。 また,章の後半では適切なデータ活用によって,よりよい結果をもたらした組織やシステムについても考察し,正しく評価指標を用いるための14 の教訓を示します。
データ重視の社会で真に必要な力が身につく本書は,あらゆる分野の管理職をはじめ,現代の情報社会に生きるすべての人に読んでいただきたい一冊です!
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