アメリカの培養肉ビジネスの現状の紹介 食品だけでなく、細胞工学による皮革の合成なども取り組まれていることが分かる。この本を読むと、そう遠くない将来に、少なくとも先進国では、現在の「畜産」はなくなるかもしれないと思われる。
「培養肉」という食欲を失わせる名前が普及してしまったのは大失敗だったという指摘は面白い(だからこの本の題名も「クリーンミート」)。遺伝子組み換え食品が日本や欧州で拒絶されたのに、いまのところゲノム編集食品に対する拒絶が見られないのをみても、どういう名前を付けるかを含めて、マーケティング戦略は重要。
出版社ページより紹介を引用
クリーンミートとは動物の細胞から人工培養でつくる食肉のこと。
成長ホルモン、農薬、大腸菌、食品添加物に汚染されておらず、一般の肉よりはるかに純粋な肉。培養技術で肉をつくれば、動物を飼育して殺すよりも、はるかに多くの資源を節減できるうえ、気候変動に与える影響もずっと少なくてすむ。そして、安全性も高い。2013年に世界初の培養ハンバーグがつくられ、その後もスタートアップが技術開発を進めている。
これはもはやSFではない。
シリコンバレー、ニューヨーク、オランダ、日本など世界の起業家たちがこのクレイジーな事業に大真面目に取り組み、先を見据えた投資家たちが資金を投入している。
フードテックの最前線に迫る!
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