薬害問題の理論と、現実の薬害問題の全体的構造がわかる良書。薬害問題を単なる自然科学的な薬品副作用の問題としてではなく加害と被害の関係ととらえ、加害と被害を生み出す社会的構造を明らかにしている。学部生にはやや難しいかもしれないがぜひおすすめ。 内容:薬害の定義と薬害概念 薬害被害と再発防止策 医療の不確実性と薬害 薬害事件の各論(サリドマイド、スモン、薬害エイズ、薬害肝炎) 薬害教育 薬害エイズ事件のメディア表彰 制度化から見る薬害と食品公害
出版社ページより紹介を引用
薬害とは、医薬品による単なる健康被害を越えて、生活や人生を壊される経験、誰にでも起こりうる理不尽としか言いようのない社会的経験である。本書は、薬害をめぐる加害と被害の経験およびそれによって社会でなされたこと/なされなかったことを体系的に明らかにする。
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