著者は思想史研究者ではなく憲法学者なので、思想史研究者とは違った観点から法思想の歴史を述べている。おそらく多くの人にとっては(私自身を含む)、思想史の専門家が書いた本よりこの本の方が問題意識が明確でわかりやすいのではないかと思います。 内容:法はあなたにとってどういう存在か 何のための国家か 平和と自己防衛を目指す国家(ホッブズ) 個人の権利を保障する国家(ジョン・ロック) 自由を保全する国家(ルソー) 永遠に完成しない国家(カント) 人々がともにいきるための立憲主義 国家と法の結びつきは人々の判断にどう影響するか 法の規範性と強制力(ケルゼンとハート) 法と道徳の関係(ハートとドゥオーキン) 法が法として機能する条件 法と国家 民主的に立法することがなぜ良いのか なぜ多数決か 民主制の過去から学ぶ 法に従う義務はあるか 道徳がすべてなのか
出版社ページより紹介を引用
人が生きていく上で法はどのような働きをするか。先人の思想の系譜を読み解き、法と共により善く生きる道を問う、法思想史入門の決定版。普遍的な道徳と個人の生き方が衝突する場での法解釈を増補。
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