注目の投稿

【まとめ】このブログ全体のまとめです。

紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【おすすめ度◎】の本(特におすすめする本、このページの下の方に) 【おすすめ度☆】の本の一覧はこちら (教科書あるいは入門書的な本) 【おすすめ度○】の本の一覧はこちら (読むことをおすすめする本) 【おすすめ度●】の本の一覧はこちら (専...

2023年7月17日月曜日

【おすすめ度○】上西充子『国会をみよう』集英社, 2020年

大型スクリーンを使って国会審議状況を路上で映写する「国会パブリックビューイング」活動の紹介。「国会ってどういうことをやってるんだろう」と思ってる人はこの本を読んでみるとよい。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
街頭に国会審議映像を持ちこんでスクリーンに映しだし、その横で自らマイクを握り、ライブ解説を加え、国会で起きていることを人々に知らせる。これが「国会パブリックビューイング」である。2019年6月15日に生まれた、政党や労働団体と組まない独自の活動だ。
「国会をみよう。そして考えよう」と主宰する上西充子教授は呼びかける。本書はそのようにして誕生した「国会パブリックビューイング」という、小さいが新しいメディアによる1年間の活動記録である。

【帯コメント】
こんな伝えかたがあったのか! 市民メディアの知恵とスキルが痛快。
永井愛さん(劇作家・演出家)
政府が逃げるなら。メディアが報じないなら。私たちがストリートから民主主義を作り直す――。
荻上チキさん(ジャーナリスト)

●本文
国会パブリックビューイングの街頭上映は、夕方から始まる。スクリーンを組み立ててプロジェクターから映像を映し出すので、あたりが暗くないと映像が見えにくいからだ。(中略)
活動を始めたきっかけは、マスメディアや既存の市民運動・労働運動の力だけでは、いま国会で起きている問題について、広く市民に共有されていないと感じたからだ。このままでは、さらに状況が悪化するという危機感があった。自分の思うように街頭行動をやってみると、反応が返ってくる面白さがあった。自分たちで街頭行動をおこなう経験を通して、自分たちが主権者であり、政治を変える主体なのだという自覚も芽生えてきた。
従来の市民運動・労働運動に便乗するかたちで新しい要素を付け加えるのではなく、自分たちで独自に団体を作って、自分たちが考えるスタイルで街頭行動を実施してきたからこそ、従来の街頭行動には足をとめなかった人が足をとめてくれていると感じる。また、自分たちでやってみるという行動を私たちが示しているからこそ、自分もなにかやってみようと動く人たちが、各地で生まれてきていると感じる。
──「はじめに」より


0 件のコメント:

コメントを投稿