著者は培養肉ベンチャー「インテグリカルチャー」代表。細胞農業の歴史から始まり、細胞と培養の基礎知識や細胞農業の未来について述べている。社会的受容や経済性(コスト)の問題についても考察されている。面白いのは、「楽しいシチズンサイエンス」として、自宅でDIY細胞培養にチャレンジするノウハウを詳しく紹介しているところ。
出版社ウェブサイトから紹介を引用
食料安全保障(とくにタンパク質)に対する切り札といわれる「培養肉」は、いま世界各国で開発が進んでいます。日本でも2023年2月に若き著者が代表を務めるスタートアップ企業・インテグリカルチャーが「世界初の食べられる培養フォアグラ」を独自技術で開発し、ニュースになりました。この培養肉をつくる技術が「細胞農業」。細胞を培養して食品をつくる新しい生産方法で、お肉だけでなく、魚、野菜、果物、コーヒー、木材など様々なものがつくれるのです。高効率・サステナブルな生産で、SFの定番ネタだった培養肉の社会実装は目前です(2025年大阪・関西万博で培養肉の試食という話題も)。日本の培養肉開発・細胞農業研究のトップランナーが培養肉のつくり方から、細胞農業がもたらすワクワクする未来まで、楽しく面白くわかりやすく解説しました!
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