エネルギーと地域社会の関係についての環境社会学の研究論文集 内容:薪炭利用の変遷とエネルギーの由来の不可視化 石炭産業の盛衰と地域社会 庄川流域の大規模ダム開発と地域社会 下北半島六ケ所村「原子力半島」の地域開発史と現在 茨城県東海村・原子力施設の立地点における生活の場の再創造 芦浜原発反対運動 反・脱原発の市民運動によるオルタナティブの創出(生活クラブ生協の事例) アメリカ先住民族と核汚染 地域分散型再生可能エネルギーの進展と障壁 エネルギー転換と社会イノベーションなど
出版社ウェブサイトから紹介を引用
〈エネルギーのあり方を問い直し、これからの社会のあり方を考える。〉
近代以降の燃料革命はエネルギーの由来を不可視化し、消費地と供給地の関係に圧倒的な不均衡をもたらし、農山村の社会と自然環境を疲弊させてきた。
巨大開発に直面した地域の過去・現在・未来を見つめ、公正なエネルギーへの転換を構想する。
〈本書が、望ましいエネルギー転換のあり方を問うにあたってまず行ったのが、私たちのエネルギー利用が誰のどのような犠牲の上に成り立つものであったのかを直視し直すことであった。そして、犠牲を強いられがちな人びとがエネルギー資源や施設といかに向き合ってきたのかについて、歴史をさかのぼりながらとらえ直す作業であった。
誰の健康も生活も犠牲にせずエネルギーを生み出すことは容易ではない。だからこそ、「公正なエネルギー」への転換は、世代内と世代間の双方において「公正な社会」への転換を要請する。——編者〉
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