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2025年6月27日金曜日

【おすすめ度○】桂幹『日本の電機産業はなぜ凋落したのか』集英社新書, 2023年

著者は元immation日本法人常務取締役(著者の父は元シャープ副社長) 著者は、自分と父の経験に基づき、日本の電機産業凋落の原因を「誤認」「慢心」「困窮」「半端」「欠落」の「5つの大罪」から説明している。
誤認の罪:デジタル化の方向性を見誤り、デジタル化に適合した製品を開発できなかった。例えば、動画配信が主流になる時期にブルーレイディスクを開発した。
慢心の罪:日本企業の技術力は隔絶して水準が高く、他国が追いつくことはできないと思い込んでいた。
困窮の罪:日本の電機産業が衰退し始めたとき、将来につながる投資を削減してしまった。
半端の罪:日本的労使関係を新しい時代に合わせて発展させるのでもなく、かといってアメリカ的労使関係に転換するのでもなかった。
欠落の罪:問題点が明らかになった時に、反省して対処することができなかった。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
かつて世界一の強さを誇った日本の製造業。
しかし、その代表格である電機産業に、もはやその面影はない。
なぜ日本の製造業はこんなにも衰退してしまったのか。
その原因を、父親がシャープの元副社長を務め、自身はTDKで記録メディア事業に従事し、日本とアメリカで勤務して業界の最盛期と凋落期を現場で見てきた著者が、世代と立場の違う親子の視点を絡めながら体験的に解き明かす電機産業版「失敗の本質」。
ひとつの事業の終焉を看取る過程で2度のリストラに遭い、日本とアメリカの企業を知る著者が、自らの反省もふまえて、日本企業への改革の提言も行なう。
この過ちは日本のどこの会社・組織でも起こり得る! 
ビジネスパーソン必読の書。


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