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2025年7月23日水曜日

【おすすめ度○】湯浅陽一,谷口吉光 編『持続可能な社会への転換はなぜ難しいのか』新泉社, 2025年

インドネシアにおける森林保護の自主規制ガバナンスが引き起こした問題を扱った第6章をはじめとして、個々の章は興味深い内容だけど、本全体としてのまとまりがない。 内容:環境問題の情報化と科学・技術の役割(LCAの役割) 中国におけるリサイクルシステムの制度化 環境・人権を守る企業の取り組みは何をもたらしたか 気候変動は企業の自主的取り組みで解決できるか 有機農業はなぜ広がらないのか 日本における持続可能社会論の展開(エントロピー学派) など

出版社ウェブサイトから紹介を引用
〈個別の環境問題の解決を社会の転換に結びつけるために〉
持続可能な社会への転換は多くの人に共有されている目標であり、数々の取り組みが行われてきたにもかかわらず、なぜ達成できないのか。
不正義の解消と公正の実現を追求しながら、個別の取り組みの成果を社会の変化につなげる道筋を探り、持続可能な社会への転換を達成する方途を考える。
〈なぜ、環境問題の解決は目標に向かって一直線に進まないのだろうか。何が紆余曲折を生み出すのだろうか。
本書の立場は、個別の環境問題の一部については部分的に解決しているととらえるものの、社会全体では持続可能な方向に進んではいないと考える。
持続可能な社会への転換は、既存の取り組みの延長では実現しないだろう。社会の大きな変化が伴うことを視野に入れておく必要がある。
転換の実現は、今ある社会を前提とした常識が変化することでもある。常識を見直しながら必要となる変化に柔軟に対応していくことで、持続可能な社会への転換の道筋がみえてくるのである。——編者〉


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