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2022年7月30日土曜日

【おすすめ度☆】川上高志『検証 政治改革』岩波新書, 2022年

選挙の「短期決戦」化、総裁・首相への権力の集中、派閥の弱体化、野党の分裂と補完勢力化、国会軽視、忖度官僚の出現、マスコミの退廃、政治不信の拡大等、現在の政治の抱える問題点を指摘し、それが1993年の「政治改革」の結果であることを指摘している。1993年「政治改革」の問題点をおおまかに知ることができる本だが、一つ一つの論点に対する掘り下げは深くない(新聞記者の本にありがち)。特に衆議院の選挙制度(小選挙区・比例代表並立制)の問題点の分析は不十分。著者が新聞記者であるにもかかわらず(新聞記者「だからこそ」というべきか)、マスコミの政治報道に対する広告費の影響力等については何も言及されていない。

出版社ページから紹介を引用
官邸に権力が集中した「一強」政治ゆえの驕り、忖度官僚の出現、進む国会軽視…。平成期の政治改革は当初期待された効果を上げず、権力間のバランスが崩れて、副作用ばかりが目につくようになった。なぜ政治の劣化を招いたのか。ファクトにもとづいて検証、その原因を探り、令和の時代にふさわしい新しい政治改革を提言する。


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