【おすすめ度●】齊藤貢『イランは脅威か』岩波書店, 2022年 著者は元イラン大使。イランとアメリカの対立の経緯、イランと日本の関係について、予備知識のない人でも理解できる本。イラン・アメリカ・日本のいずれの立場も尊重して書かれている(アメリカよりの人が大半である外務省の中では、筆者の姿勢は例外的)。
内容:高まる緊張と日本の積極外交 イランと米国はなぜお互いを信用できないのか モサッデグ政権転覆クーデターからイスラム革命へ イラン対トランプ政権・バイデン政権の対立と駆け引き など
出版社ページより紹介を引用
中東産原油に需要の九割を依存する日本。中東外交四〇年の前大使が提言する対イラン外交の意義と未来。
二〇一九年六月安倍元首相は米国との間で高まる緊張を緩和しようと日本の首相として四一年振りにイランを訪問した。知られざる積極外交の意味とは何か。需要の九割を中東産原油に依存する日本は、ペルシャ湾の安全のカギを握るイランと、米国の狭間でどのような外交を展開できるのか。四〇年を中東の現場で過ごした外交官の提言。
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