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2022年10月19日水曜日

【おすすめ度◎】土井健司・田坂さつき・加藤泰史 編著『コロナ禍とトリアージを問う』青弓社, 2022年

土井健司・田坂さつき・加藤泰史 編著『コロナ禍とトリアージを問う』青弓社, 2022年

新型コロナをきっかけにして「命の選別」が広がることに対する警戒を呼び掛ける。内容:世界の事例(イタリア、ドイツ、フランス、欧州人権機関、台湾) 日本の医療界での議論の状況 命の選別を考える コロナ禍で根拠あるトリアージは可能か トリアージと人権に関する哲学的覚書 トリアージという語をめぐる混乱と錯綜

出版社ページより紹介を引用
大災害や感染症の拡大時に、社会は「助かる命を優先する効率的な医療」と「選別から漏れる患者の命と尊厳」をめぐる議論のはざまに置かれる。トリアージをおこなう根拠や倫理的な責任を医療や宗教、哲学の視点から考え、海外の報告も交えて論点を提起する。

解説
コロナ禍では医療従事者が不眠不休で治療にあたってもなお医療資源が不足している。どのような理由で医療資源を配分して、誰を、どの命を優先するのかを判断するトリアージをおこなうことの是非が、医療現場でも社会全体でも議論されている。
「助かる命を優先する」という効率的な医療の必要と「その選別から漏れる患者の命と尊厳を守るべきだ」という考えのはざまにある現在の日本社会で、トリアージをおこなう根拠や倫理的な責任を、医療や宗教、哲学の視点から多角的に考え、問題点を提起する。
「自宅待機」などの政府方針や医療界での議論など、日本の事例はもちろん、台湾やイタリア、ドイツなどの実情にも目を向け、「命の選別とその基準」をめぐる課題と正面から向き合い、検証した貴重な成果。2021年8月に開催した日本学術会議のシンポジウムでの報告に書き下ろし原稿を加えた論集。

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