原子力規制員会の仕組みと問題点を詳細・多角的に説明している。この本での問題点の指摘はもっともなのだが、一方で原子力規制委員会はかつての原子力安全委員会や原子力安全・保安院に比べればはるかに厳しい規制を行っているので、なぜ厳しい規制が可能になったのかの分析もしてほしかった。 内容:原子力規制委員会はいかに作られたのか 原子力規制委員会とはどのような組織なのか 行政委員会とは何か 原子力規制委員会は「使命」に応えているか 裁判所は「専門家」にどう向き合ったのか 原子力規制システムはどうあるべきか
出版社ページから紹介を引用
「福島第一原発の事故をきっかけに作られた原子力規制委員会は,「世界一厳しい」と称する新規制基準によって再稼働審査を行っている.政権や経済界からのプレッシャーを前に,独立性と中立性を維持できているだろうか.行政学の観点からその組織構造と活動内容を批判的に検証し,原子力規制システムはどうあるべきかを考える」
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