東ヨーロッパの社会主義政権が消滅した後、ユーゴスラビアではスロヴェニア/クロアチア/ボスニア・ヘルツェゴビナ/セルビア/モンテネグロ/北マケドニアの6つの国に分裂した。コソボは、その中のセルビアから2008年に分離独立した国で、日本をはじめ多くの「西側諸国」が独立直後にコソボを承認している。
この本の中では、コソボでの臓器密売問題の章が重要。この問題を追及したデル・ポンテ検事(Del Ponte, イタリア人、女性)の著書"The Hunt: Me and the War Criminals"は2008年に出版されたが翻訳されていない。これは「親西側」の国の犯罪は報道されにくいという事例の一つ。私もコソボでこのような問題が発生していることを知らなかった。
出版社ページより紹介を引用
ベストセラー『オシムの言葉』の著者、木村元彦が描く「旧ユーゴサッカー戦記」シリーズの決定版。
旧ユーゴスラビア7つ目の独立国として2008年に誕生したコソボ。
1999年のNATOによる空爆以降、コソボで3000人以上の無辜の市民が拉致・殺害され、臓器密売の犠牲者になっていることは、ほとんど知られていない。
才能あふれる旧ユーゴのサッカーを視点の軸に、「世界一の親米国家」コソボの民族紛争と殺戮、そして融和への希望を追う。サッカーは、民族の分断をエスカレートさせるのか、民族を融和に導くのか……!?
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