労働組合・労働運動に関して、労働組合の歴史から戦後日本の「日本的労使関係」、今後の展望まで概観する教科書的な本。学生の皆さんは、労働組合というと「労働者の利益を放置して、平和運動や選挙活動ばかりやっている」という偏った印象を持ってしまっているかもしれないけど、この本には「そもそも労働組合とは本当はどういう存在なのか」という原点から説明されている。この本では「労働者の権利を守るために、労働者が団結し、労働者の間の競争を抑制すること」が重要視されるけど、労働者として働いた経験が少ない学生の皆さんには直観的にわかりにくいかも。 内容:ヨーロッパでのギルドから労働組合への変遷の歴史 アメリカの労働組合の歴史 日本の労働組合運動の歴史 特に戦後の「日本的労使関係」の下での労働組運動の批判的分析 労働組合発展の可能性
出版社ウェブサイトから紹介を引用
日本では「古臭い」「役に立たない」といわれる労働組合。しかし世界を見渡せば、労働組合が現在進行形で世界を変えようとしている。この違いの原因は、日本に「本当の労働組合」が存在しないことによる。社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなのか。第一人者がその歴史と機能を解説する。
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