「所有」をめぐる論考集。この本全体としてのまとまりはないが、それぞれの論考は深く考えられていて興味深い。ただし、かなり高度な内容なので専門知識がない人が読んでも理解困難だろう。 内容:戦後沖縄の社会変動と所有権の再編 タンザニアのインフォーマル経済における所有・贈与・人格 中国におけるコンヴェンションとしての所有制度 経済理論における所有概念の変遷 世界システム論と「所有」 資本主義の有限性と所有 所有に関する思想など
出版社ウェブサイトから紹介を引用
本やスマホ、土地や家屋、雇用や資産。自分のモノとして持っていることが「所有」であり、衣食住や商品取引、資本主義の原点である。こんにちシェアやサブスクがあるのに、ヒトは所有せずにいられない。他方でヒトの生存を守る所有権が、富の偏在を生む元凶となっている。なぜだろうか? 経済学や社会学、人類学の第一線の研究者6人が、所有(権)の謎をひもとき、人間の本性や社会の成立過程、資本主義の矛盾を根底から捉えなおす。
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