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2024年7月3日水曜日

【おすすめ度●】斎藤幸平・松本卓也 編著『コモンの自治論』集英社, 2023年

大学の自治(白井聡)、地域の自治(岸本聡子(現杉並区長)、水道を例にして)、科学の自治(市民科学、木村あや)、農民の自治(藤原辰史)など面白い論文を集めた本だが、必ずしも「コモンの自治」という本の題名とあってないようにみえる章もある。
 なお、今「自治」を論じるときに最も重要と思われる職場(労働)における労働者の自治がテーマに入っていない。労働を変えて人々を長時間労働から解放して、人々が「自由な時間」を持てるようにしないと、社会を変えることは難しいのではないか。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
【『人新世の「資本論」』、次なる実践へ! 斎藤幸平、渾身のプロジェクト】
戦争、インフレ、気候変動。資本主義がもたらした環境危機や経済格差で「人新世」の複合危機が始まった。
国々も人々も、生存をかけて過剰に競争をし、そのせいでさらに分断が拡がっている。
崖っぷちの資本主義と民主主義。
この危機を乗り越えるには、破壊された「コモン」(共有財・公共財)を再生し、その管理に市民が参画していくなかで、「自治」の力を育てていくしかない。  
『人新世の「資本論」』の斎藤幸平をはじめ、時代を背負う気鋭の論客や実務家が集結。
危機のさなかに、未来を拓く実践の書。

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