日本の公害と環境問題の通史。戦前の問題、特に石炭鉱害問題についてていねいに述べられているのが特徴。また本書の後半で、「公害問題が問いかけているもの」とうい題名で公害に関する様々な論点がまとめて取り上げられているのも有用。 内容:足尾鉱毒事件 別子銅山煙害事件 大阪の煙害問題 庄川ダム建設と流木問題 石炭鉱害問題 水俣病 イタイイタイ病 四日市 大阪空港 西淀川 カネミ油症 薬害スモン 地球温暖化 原子力発電所 土壌・地下水汚染 廃棄物 自動車排ガス 公益性・公共性の思想 公害問題と差別 公害裁判 公害と住民運動 公害問題と労働者 公害問題と医学・衛生学 公害問題と科学技術
出版社ウェブサイトから紹介を引用
明治以降の日本における公害問題・環境問題の通史的な把握をめざしつつ、代表的な事件を考究し、諸問題が日本の国家の制度や社会のシステム、人間の意識、学問のあり方などに与えた多様な影響を注視する。画期的な座右の史書である。
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