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2025年10月26日日曜日

【おすすめ度●】長島・大野・恒松法律事務所カーボンニュートラル・プラクティスチーム『カーボンニュートラル法務 第2版』金融財政事情研究会, 2025年

カーボンニュートラルに関する法規制を弁護士の立場から分析した本。著者が弁護士なので、法律に関するかなり専門的な内容。 内容:再エネ電力 カーボン・クレジット 水素とアンモニア カーボンニュートラルに関する訴訟 電気事業 不動産・インフラビジネス 企業情報開示 ファイナンス取引など。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
新時代に求められるカーボンニュートラル(脱炭素)法務とは
企業開示、ファイナンス取引、電力や不動産など脱炭素に向けた規制・政策と法務分野の留意点を解説した最新版
 地球温暖化が問題視されてから久しくなりますが、ここ数年は局地的な熱波、大規模な洪水など、地球温暖化に伴う気候変動が世界中に大きく影響を与える事象が増え、地球温暖化への対応がいよいよ待ったなしの状況となり、世界各地でカーボンニュートラル(脱炭素化)に向けての動きが急速に活発化しています。
 日本においても様々な法規制の整備が日々進んでいるとともに、国際的な枠組みによるソフトローも大きく進展し、そのような速い動きのために、カーボンニュートラルに伴うソフトローも含めた法的枠組みを体系立てて理解することが容易でない状況になっています。初版刊行以降も、令和4年省エネ法等改正、周辺地域の住民説明会等を導入した令和5年再エネ特措法改正、水素社会推進法およびCCS事業法の成立などカーボンニュートラルに関連する法令に大きな動きがありました。
 第2版ではこの間の大きな動きを含め、実務の進展等をできるだけ反映するよう努めました。
 初版同様に、執筆者一同、カーボンニュートラルに伴う法的枠組みを少しでも読者の皆様に理解し易く伝えることができればと思い、執筆しております。こうした執筆者らの思いが成功し、本書が幾ばくかでも読者の皆様のご理解に役に立つことを願っております。

【おすすめ度○】佐原徹哉『極右インターナショナリズムの時代』有志舎, 2025年

ノルウェーで大量殺人事件を起こしたアンネシュ・ブレイヴィクの思想や、ヨーロッパ特にヨーロッパでの極右運動の分析など。「極右」ではないがイスラム教系のジハード主義の問題点も詳しく書かれている。

版元ドットコムから紹介を引用
なぜこの時代に「右傾化」が世界中で進行しているのか。欧米で広がる 極右政党の台頭と反イスラムの風潮、中東を中心としたムスリム諸国で の宗教右派の台頭、西側リベラル政治勢力の後退にもかかわらず加速し 続ける新自由主義経済政策――。一見するとバラバラに映る現象の背景 には、実は共通する力が作用している。本書は極右思想のネットワーク 化とその思想の広がりを、特定の国家・民族に限ることなく、地域横断 的に分析することを通して、世界的な「右傾化」メカニズムの解明に挑む。

2025年10月18日土曜日

【おすすめ度○】加藤喜之『福音派』中公新書, 2025年

アメリカにおけるキリスト教の一派である「福音派」の歴史と、その政治的影響力の分析。正確に理解しがたいのだが、福音派とは、「イエス・キリストが間もなく再臨し、キリストの再臨の時にはキリストを信じる者は空中に『携挙』されるが、信じない者たちは地上に残されて患難に苦しめられる」というような荒唐無稽な(この本でも荒唐無稽と書かれている)終末論を信じている人たちのことらしい。驚くべきことに、アメリカにはそういう人が数多く存在し、歴代の大統領をはじめとする有力政治家たちと協力関係をもって強い政治的影響力を発揮しているらしい。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
近年、巨大な影響力を誇るアメリカの福音派。独特の終末論的な世界観を持つ宗教集団・運動は、いつから勢力を拡大し、政治的・文化的闘争に関与していったのか。本書は、アメリカの人種差別や中絶・同性婚問題、イスラエルとの関係などに福音派がいかに関わったのかを描く。カーター、レーガン、クリントン、オバマら歴代大統領、そしてトランプたちとの交差も示し、超大国に深い亀裂が入った経緯と現在地を照らし出す。


2025年10月13日月曜日

【おすすめ度○】P・ルクーター, J・バーサレン『スパイス、爆薬、医薬品 世界史を変えた17の化学物質』中央公論新社, 2011年

スパイス、爆薬、医薬品などの化学物質が、人々の生活や社会をどのように変えたのかに関するエッセイ集。それらの化学物質は最初は主に自然界の植物から得られたが、ヨーロッパ人による世界の植民地化が進められる目的の一つは、それらの化学物質をつくる植物の生息地を確保することであった。有用化学物質が得られる植民地を確保した国はそれを独占しようとする一方で、それをもたない国は人工的に合成しようとしたり代替品の開発に力を入れる。そうやって化学が発展してきたことが読み取れる。また一方でヨーロッパによる世界の植民地化の意味を理解するための一つの手がかりにもなる。取り上げられている物質はスパイス類、アスコルビン酸(ビタミンC)、グルコース、セルロース、ニトロ化合物(爆薬)、シルクとナイロン、フェノール(消毒薬)、イソプレン(ゴム)、染料、医薬品、麻薬、ニコチン、カフェイン、オレイン酸(オリーブ油)、塩、有機塩素化合物、マラリアと化学物質。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
小さな分子が社会を変えた! 化学構造式の読み方も身につくユニークな世界史 砂糖、綿、抗菌剤、ゴム、ニコチン、PCB…身近な物質の化学的な働きが、東西交易や植民地支配、産業革命、公衆衛生、戦争と平和、法律など人類の発展に与えた影響を、エピソード豊富に分りやすく解説。 文明の発達を理解するための独創的なアプローチ。




2025年10月5日日曜日

【おすすめ度○】吉田敦『アフリカ経済の真実』ちくま新書, 2020年

アフリカの資源開発と紛争の分析。豊かな資源に恵まれていることが、かえって紛争の原因になり、人々を苦しめているメカニズムを明らかにする。 内容:アフリカの紛争をどのように捉えるか 混迷するサヘル トゥアレグ イスラーム急進勢力の拡大 マダガスカル アルジェリアと「資源の呪い」 紛争ダイヤモンド アフリカの農地収奪 モブツ政権とコンゴなど

出版社ウェブサイトから紹介を引用
豊富な資源があっても、大規模開発があっても、国民は貧しいまま。それはなぜなのか? 日本では知られていないアフリカ諸国の現状を解説し、背景を分析する。