主にアフリカのコンゴ民主共和国のコバルト鉱山でのきわめて悪質な奴隷労働や児童労働のルポルタージュ(当事者の言葉では、「われわれは墓場で働いている」)。コンゴの独立までは宗主国ベルギーによって搾取が行われていたが、本書によれば現在は中国企業がとってかわった。しかし中国企業だけが問題なのではなく、悪質な奴隷労働や児童労働によってコバルトが採掘されていることを知りつつ、コンゴからコバルトを購入しているグローバルなサプライチェーン全体の問題だという。それ以外にコンゴのウラン鉱山と北朝鮮の関係や、レバノンのヒズボラなどの組織の暗躍も触れられている。
この本では婉曲に書かれているが、このような深刻な事態をもたらした最大の原因はコンゴの政治が極度に腐敗し、コンゴの特権階級は自分たちの利益のために国民がどれだけ犠牲になっても何ら対策を取ろうとしないからである。なぜ、そのような腐敗した特権階級が権力を握り続けることができるのか。それはコバルトをはじめとするコンゴの資源を利用するグローバル企業たちが、コンゴの特権階級とひそかに結託し、それを利用・保護しているからであろう。
出版社ウェブサイトから紹介を引用

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