著者は編者の他に田中均・蓮池透・有田芳生・福澤真由美の計5人。拉致問題の経緯などを詳しく述べている。きわめて踏み込んだことも書かれているので、この本を読むためにはこの問題について真剣に考える意思が必要。
本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
注目の投稿
【まとめ】このブログ全体のまとめです。
紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【おすすめ度◎】の本(特におすすめする本、このページの下の方に) 【おすすめ度☆】の本の一覧はこちら (教科書あるいは入門書的な本) 【おすすめ度○】の本の一覧はこちら (読むことをおすすめする本) 【おすすめ度●】の本の一覧はこちら (専...
2024年9月30日月曜日
【おすすめ度●】和田春樹 編著『北朝鮮拉致問題の解決 膠着を破る鍵とは何か』岩波書店, 2024年
【おすすめ度○】小松美彦・市野川容孝・堀江宗正 編著『<反延命>主義の時代』現代書館, 2021年
安楽死・透析中止・トリアージをめぐる現在の議論を批判する本。「延命」が否定的あるいは有害なものと考えられるようになった点に注目して、<反延命>主義と名付けている。
2024年9月27日金曜日
【おすすめ度◎】上野貴弘『グリーン戦争』中公新書, 2024年
気候変動の国際政治の最新動向がわかる重要な本。本の(宣伝用の)題名から受ける印象とは異なり堅実な内容。 内容:アメリカの京都議定書・パリ協定をめぐる揺らぎ パリ協定の成立プロセス 国境炭素調整とグリーン貿易戦争 金融と気候変動のグローバルガバナンス エネルギーの脱炭素化と世界の分断など
2024年9月8日日曜日
【おすすめ度☆】吉田文和『スマートフォンの環境経済学』日本評論社, 2017年
スマートフォンをつくるためにはさまざまな原料が必要であり、その原料採取の活動は、発展途上国を含む世界中で行われている。またスマートフォンが使用された後は廃棄物になる。この本は、原料採取から廃棄までのスマートフォンのライフサイクルに関わる環境問題を、グローバルな視点で考察する。
2024年9月4日水曜日
【おすすめ度○】松本創 編著『大阪・関西万博「失敗」の本質』ちくま新書, 2024年
大阪・関西万博の問題点を厳しく指摘する良書。不透明な「夢洲」決定の経緯、「夢洲」立地の問題点、電通・吉本とビッグイベント、「経済効果」の検証など
2024年9月1日日曜日
【おすすめ度☆】佐藤靖『科学技術の現代史』中公新書, 2019年
第2次世界大戦後のアメリカの科学技術の教科書的な本。軍事と科学の関係、環境汚染や食品安全などのリスク管理のための科学の役割など。
【おすすめ度●】熊本博之『辺野古入門』ちくま新書, 2022年
海を埋め立てて新しく建設されている大規模な米軍基地をめぐって紛争になっている沖縄・名護市の辺野古地区でのフィールドワークの記録。題名は「入門」となっているが入門書ではなくかなり専門的な本。