原爆開発の歴史がくわしい。ただしかなり専門的な本で、学部生が読みこなすことは難しい。
本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
注目の投稿
【まとめ】このブログ全体のまとめです。
紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【おすすめ度◎】の本(特におすすめする本、このページの下の方に) 【おすすめ度☆】の本の一覧はこちら (教科書あるいは入門書的な本) 【おすすめ度○】の本の一覧はこちら (読むことをおすすめする本) 【おすすめ度●】の本の一覧はこちら (専...
2023年3月26日日曜日
【おすすめ度●】アンドリュー・J・ロッター『原爆の世界史』ミネルヴァ書房, 2022年
【おすすめ度○】ジョン・S・トレゴニング『ウイルスvsヒト』文響社, 2022年
感染症対策の総論的な本 内容:微生物学の歴史 免疫学 疫学 診断法 予防法 ワクチン 抗生物質 抗ウイルス薬 抗真菌薬 抗寄生虫薬 毒とデマ 感染症対策の未来など
【おすすめ度◎】内田聖子 編著『日本の水道をどうする』コモンズ, 2019年
世界の水道民営化の問題点を解明し、公共のあり方を探る良書 内容:世界の水道民営化の30年 公共サービスの再公営化が世界のトレンド 世界に逆行する日本の水道法改正&PFI法 公共の水をどう維持し発展させるか 各地の取り組み
2023年3月21日火曜日
【おすすめ度◎】畝山智香子『食品添加物はなぜ嫌われるのか』化学同人, 2020年
グローバル化(食品の国際貿易)が拡大する中での、食品添加物をはじめとする具体的ケースを対象とした、食品安全に関する科学的考察と法制度(安全基準や食品表示制度)を考察する良書。 内容:終わらない食品添加物論争 減塩と超加工食品 オーガニックの罠 新しい北欧食に学ぶ 国際基準との軋轢 食品表示と食品偽装 プロバイオティクスの栄枯盛衰 食品安全はみんなの仕事
2023年3月19日日曜日
【おすすめ度☆】畝山智香子『「健康食品」のことがよくわかる本』日本評論社, 2016年
食品や医薬品の安全規制について、基本的な仕組みがわかる本。当時新設された「機能性食品」の制度についても検討している。 内容:医薬品の安全規制 食品が安全であるとは 食品と医薬品の間 いわゆる健康食品による健康被害の例 食品の機能表示とはどういうものか
【おすすめ度○】緒方義広『韓国という鏡』高文研, 2023年
韓国社会に関するエッセイ的な文集。著者は長期間韓国に在住して、ソウルの弘益大学で日本語や日本社会論を教えていた人だが、歴史や法律の専門家ではなく、間違えている点も見られる(一例を挙げれば、尹錫悦大統領を「尹錫烈」と繰り返し誤記している)。しかし、韓国について全く予備知識がない人にとっては、専門的になりすぎないこの本の方が読みやすいかもしれない。 内容:韓国という国の日常 韓国における歴史認識問題 苦悩する韓国社会 韓国という国のかたち
2023年3月18日土曜日
【おすすめ度☆】島薗進編『政治と宗教』岩波新書, 2023年
2023年3月17日金曜日
【おすすめ度☆】日本エネルギー学会編『廃プラスチックの現在と未来』コロナ社, 2023年
プラスチック問題の全体像が分かる本。プラスチック問題に本格的に取り組んでみたいと思う持った人は、最初にこの本を読むといいのではないか。 内容:廃プラスチックに関わる諸問題 プラスチックのマテリアルフロー 廃プラスチックに関わる国内外の動向 廃プラスチックのリサイクル技術 次世代プラスチックの開発動向 プラスチックリサイクルとLCA
廃プラスチック問題に関わる研究者・技術者,NPO等市民団体や行政の担当者
【おすすめ度☆】中山哲夫『歴史から読み解くワクチンのはなし』朝倉書店, 2023年
ワクチンについて一通りの基礎知識が得られる。 内容:ワクチンの基礎知識 ワクチンの歴史 現在日本で使用されているワクチンの説明 ワクチンの開発
2023年3月16日木曜日
【おすすめ度●】三宅勝久『絶望の自衛隊』花伝社, 2022年
自衛隊内で横行するセクハラ、いじめ、自殺、パワハラ、過労などのルポルタージュ。および自衛隊艦が釣り船に衝突した「おおすみ事故」の記録
【おすすめ度●】藤川眞之・福田健一郎『いちからわかる 下水道事業の実務』ぎょうせい, 2022年
下水道事業について制度的仕組みが一通りわかる本。下水道に関心がある人だけでなく、それと密接な関係がある水道や水資源の問題に関心がある人も読んでおくとよい。 内容:下水道の概要 関連法規 下水道事業の経営手法(経費、財源、広域化、民間委託と民営化) 下水道事業の管理運営
2023年3月12日日曜日
【おすすめ度○】ゴードン・バインダー『世界最高のバイオテク企業』日経BP, 2015年
元アムジェンCEOの回顧録。回顧録なので基本的には自慢話だが、科学者ではなく経営者の立場から先端科学ビジネスを見るとこう見えるという興味深い内容。 内容:アムジェンのスタートアップ 株式公開 最初の製品(EPO) 科学とビジネス ビジネスにおける倫理など