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2026年6月5日金曜日

【おすすめ度☆】米本昌平ほか『優生学と人間社会』講談社現代新書, 2000年

障害者や遺伝病患者を強制的に不妊にする、胎児に障害があることが分かったら妊娠中絶するなどの方法で、「不良な子孫の出生を防止」(これはかつての日本の「優生保護法」の文言)して「国民の質」を改善できるという考え方を「優生学」という。もちろんこの「優生学」の考え方には、昔から反対もあった。とりわけ第2次世界大戦後は、優生学はナチスドイツの「民族浄化」と結び付けられ、強く批判されるようになった。一方で、強い批判にもかかわらず、多くの国で「国民の質」を改良しようという政策が行われてきた。
 この本は、ドイツ、フランス、日本で採用された「優生」政策を比較しながら、「優生学」について明らかにしようとする本である。なお、この本ではあまり扱われていないが、ドイツ、フランス、日本以外でも「優生」政策は採用されていた。
 2000年の本なので内容が古くなっている面もあるが、「優生学」をめぐる論争の基本的な点は現在でも変わっていない。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000146972
優生学はナチズムか。戦後日本の優生政策の内実とは。優生思想の歴史を再検討し、遺伝子技術時代の視座を示す。


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