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【まとめ】このブログ全体のまとめです。

このブログで紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【テーマ別一覧】 陰謀論、マスコミ、科学的認識論/科学方法論などに関する本 公害問題と食の安全に関する本 医療や生命、バイオテクノロジーなどに関する本 気候変動問題に関する本 原子力と核兵器に関する本 地域づくりと地方自治に関す...

2026年6月27日土曜日

【テーマ別】地域づくりと地方自治に関する本

地域づくりと地方自治に関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)

烏賀陽弘道『今さら聞けない 福島第一原発事故 5つのウソ』彩流社, 2026年(原発事故の被災地域の復興について書かれている)
原島良成『条例理論の基礎』有斐閣, 2025年(公務員向けの教科書、学生にはやや難しい)

【テーマ別】途上国の開発やグローバル化、貿易と環境などに関する本

途上国の開発やグローバル化、貿易と環境などに関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)

中原聖乃/三田貴/黒崎岳大『核問題の「当事者性」』泉町書房, 2024年(旧植民地における核兵器実験の問題を扱っている)
原田昇 監修『サステイナブル都市の輸出』学芸出版社, 2017年(発展途上国における都市インフラ開発問題を扱っている)
白輪剛史『動物の値段と売買の謎』ロコモーション, 2010年 (希少動物の国際取引について、輸入業者の立場から詳しく説明している)
フレッド・ピアス『水の未来』日経BP, 2008年 (世界の水問題を扱っている)

【テーマ別】公害問題と食の安全に関する本

公害問題と食の安全に関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)


直接公害問題を扱った本ではないが、密接な関係がある本

【おすすめ度◎】井桁大介/亀石倫子/谷口太規/丸山央里絵『はじめての公共訴訟 社会を動かす、私たちのツール』集英社新書, 2026年

社会を変えるための訴訟の役割について具体的な訴訟を例にして説明している。「三権分立」(立法・行政・司法)のなかで「司法」がどういう役割を果たしているのか、具体的な事例に基づいて理解できる。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
社会の中で「おかしい」と感じたとき、不条理な壁に突き当たったとき、私たちは何ができるのか。差別、労働、環境問題、ジェンダー、社会保障――さまざまな課題に対し、裁判という方法で社会のあり方を問い直し、変革を働きかけるのが「公共訴訟」である。
本書は、実際の事例や当事者の物語を手がかりに、その歴史と役割を解説。公共訴訟はどのような戦略、連帯によって社会を変えてきたのか。裁判を「社会を動かすツール」としてとらえ、個人の声が制度や社会を変えていくプロセスと、その可能性を示す入門書。

同性婚訴訟、タトゥー裁判、大川原化工機事件、立候補年齢引き下げ訴訟……
もっと公正な社会を生きたいあなたへ


【おすすめ度○】神山典士『地方が溶ける』光文社新書, 2026年

石丸伸二市長時代の安芸高田市のルポルタージュと、北海道東川町、宮崎県小林市など「地域おこし協力隊」を絡めたルポなど。興味深い内容だが率直に言って財政学や地方自治論に基づいた分析は不十分。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
石丸伸二が去った後に残された分断(広島県安芸高田市)、30年がかりで築き上げた「写真の町」(北海道東川町)、民間とのチームワークで町の未来を変えた1本の動画(宮崎県小林市)、炭鉱の町の行く末と希望(福岡県直方市)、作文教室で変わる子供たち(埼玉県越生町)、震災の記憶の継承(宮城県女川町)……。政治家、職員、地域住民らは地域を変えるために何をしてきたのか。様々な取り組みの果てに、町には何が残ったのか。「ふるさと愛」を育むために全国各地で「ふるさと作文教室」を主宰し、自らも埼玉県ときがわ町で「トカイナカ」移住生活を送るノンフィクション作家が記す、地方創生の「現場」の「現実」。文春オンラインで話題をさらった「安芸高田ルポ」の最新版を収録。


2026年6月26日金曜日

【テーマ別】環境金融、環境経営などに関する本

上野貴弘『グリーン戦争』中公新書, 2024年(気候変動問題に関する基礎的な知識がないと読みづらい)

【おすすめ度☆】宮川賢司『GXで変わる地域社会』金融財政事情研究会, 2026年

新しい気候変動対策(いわゆる「GX」)に関する制度の解説と地域での実践例。著者は弁護士。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
GXに関する国際動向や国内施策、GXファイナンスの枠組み、実践的な取組みまでを全5章構成で整理し、初学者でも全体像を平易に理解できるよう解説。
●地域経済の活性化という観点でGXを捉え、具体的な事例を交えながら、金融サービスの提供や人材育成など、実務に役立つ知識を示す。
●実務家やこれからGXを学び始める方まで「実務と学び」をつなぐ一冊。


【おすすめ度◎】田野大輔『ファシズムの教室』大月書店, 2020年(新版朝日新聞社2025年)

集団になって「敵」を攻撃する、集団になって大声を上げながら行進するなどの、ファシズムの政治行動を大学の授業に取り入れ模倣することによって、ファシズムを体験的に理解させようという極めて優れた実践。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
76万PVを記録しネットで話題沸騰した「ファシズムの体験学習」を紹介しつつ、ファシズムの仕組みを解説。ナチスの大衆動員の実態、ヘイトスピーチなど身近な問題も論じる、全く新しい入門書!

★ 推 薦 ★
荻上チキさん(評論家)
それは、過去のものでも、他国の出来事でもない。
ユニークな実験の顛末が、あなたの日常に問いかける。
――ファシズムは、つくれる。
その時あなたは、加担せずにいられるか。

岸 政彦さん(社会学者)
ファシズムの快楽を通じて人間の本質に迫る、「もっともエッジの効いた授業」の記録。

ナチス・ドイツの大衆動員を追体験する授業を通じて、ファシズムの仕組みに迫る。ヘイトスピーチをはじめとする身近な問題にも焦点を当てた、現代社会と民主主義を再考するための必読書。「補論 日本の『自粛警察』とファシズム」も新たに収録。


2026年6月22日月曜日

【おすすめ度☆】松藤敏彦『市民・自治体のためのごみとリサイクルの処方箋』技報堂出版, 2026年

ごみ問題の入門書 内容:環境問題の発展 ごみ処理の仕組み リサイクルの難しさ 焼却と埋め立ては悪いのか 環境を守る仕組み 環境保全とごみ処理・リサイクルなど

出版社ウェブサイトから紹介を引用
ごみとリサイクルについて正しく考えるためには、2つの視点が必要になると考えられます。「最初から最後まで、部分ではなく全体を見る」ことと「環境によさそうかどうかではなく、定量的な指標を用いてよいかどうかを判断する」ことです。本書では、個別の知識を関連づけて組み立てて、知恵として働かせることが出来るよう講義風にしています。さらに、それぞれの章で取り上げた課題への対応やポイントを処方せんとして章末にまとめることで、より理解度を高められるよう工夫しています。


2026年6月14日日曜日

【テーマ別】水問題(水資源、上下水道、水汚染、治水など)に関する本

水問題(水資源、上下水道、水汚染、治水など)に関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)

【おすすめ度☆】平岡和久/川瀬 憲子/桒田但馬/霜田博史 編著『入門地方財政』自治体研究社, 2023年

 生活支援、子育て、高齢者、地域医療、まちづくり、廃棄物問題、上下水道、観光、農山漁村、原発、再生可能エネルギー、災害対策、米軍基地、公民協力など、各論が充実している地方財政論の入門書

出版社ウェブサイトから紹介を引用
地方財政を学ぶ、市民と学生のための画期的なテキスト

宮本憲一(大阪市立大学名誉教授・滋賀大学元学長)推薦の言葉――地方財政は民主主義の基礎である地方自治の顔です。「ヨーロッパ地方自治憲章」のように、日本も分権改革をしましたが、肝心の財政改革は未完に終わっています。しかし東京一極集中を是正し、温暖化や地震による大災害を防止するためには、地方自治体の力、特に財政の自立・自治が必要です。この本は地方財政の歴史、制度の具体的な解説と評価、さらに地域経済やコミュニティの政策をわかりやすく説明した市民のための必須の教科書です。

2026年6月7日日曜日

【おすすめ度☆】中北浩爾『現代日本政治史 第二次世界大戦後の内政と外交』有斐閣, 2026年

一つの本で、「第二次世界大戦後の日本の内政と外交」の概要がわかるように書かれた本。情報量が多いので読み通すのはしんどいかもしれない。また、この本の性格上仕方がないと思うが、丁寧に書かれているところと、軽く済まされているところの格差が大きい。

国会図書館ウェブサイトから紹介を引用
占領と戦後改革から自公政権の崩壊までを辿る,戦後日本通史の決定版。補章では象徴天皇制の歴史的展開も解説。



2026年6月5日金曜日

【テーマ別】科学的認識論・科学方法論、陰謀論(極右や宗教を含む)、マスコミなどに関する本

科学的認識論・科学方法論、陰謀論(極右、宗教を含む)やマスコミなどに関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)

フィリッパ・レヴィン『14歳から考えたい優生学』すばる舎, 2021年(優生学は人種差別や陰謀論との関係が深い)

【おすすめ度☆】米本昌平ほか『優生学と人間社会』講談社現代新書, 2000年

障害者や遺伝病患者を強制的に不妊にする、胎児に障害があることが分かったら妊娠中絶するなどの方法で、「不良な子孫の出生を防止」(これはかつての日本の「優生保護法」の文言)して「国民の質」を改善できるという考え方を「優生学」という。もちろんこの「優生学」の考え方には、昔から反対もあった。とりわけ第2次世界大戦後は、優生学はナチスドイツの「民族浄化」と結び付けられ、強く批判されるようになった。一方で、強い批判にもかかわらず、多くの国で「国民の質」を改良しようという政策が行われてきた。
 この本は、ドイツ、フランス、日本で採用された「優生」政策を比較しながら、「優生学」について明らかにしようとする本である。なお、この本ではあまり扱われていないが、ドイツ、フランス、日本以外でも「優生」政策は採用されていた。
 2000年の本なので内容が古くなっている面もあるが、「優生学」をめぐる論争の基本的な点は現在でも変わっていない。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000146972
優生学はナチズムか。戦後日本の優生政策の内実とは。優生思想の歴史を再検討し、遺伝子技術時代の視座を示す。


【おすすめ度☆】江原由美子『フェミニズム』岩波新書, 2026年

新書1冊でフェミニズムの概要がわかる本。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
フェミニズムとはいったい何なのか。どのように生まれ、何を主張してきたのか。第一人者がわかりやすく語りかける。
「女性である」という「普通」のことに差別や抑圧を見出すという「常識外れ」な主張は、どのように生まれ、いかなる変革を成し遂げてきたのか。共感と反感の嵐にさらされながら多様な展開を生んでいる思想・運動。そのあゆみを長期的な視点から振り返り、フェミニズムとはいったい何なのか、わかりやすく語りかける。

2026年6月4日木曜日

【おすすめ度●】加藤英一『だれも知らない下水道』北斗出版, 1999年

1999年当時の下水道の問題を分析した本。下水道の建設費増加と赤字問題、下水道建設による河川の流量減少、上流と下流の対立など。

ヨドバシ.comから紹介を引用
膨大な時間と費用を要する下水道事業はなぜ改められないのか。本書は既存の計画内容や統計資料を分析して赤字の原因や下水道行政の実態にせまり、汚水を発生源のすぐ近くで処理することの大切さを強調する。また、川や湖の汚れを減らしていくための実例として、琵琶湖をフィールドに、“琶琵湖汚染半減作戦”を提案する。今や合併処理浄化槽など下水道以外の汚水処理方式が積極的に評価される時代になった。著者は、水質・建設費・建設期間・維持管理費・住民自治などをもとに、地域の状況に合った水処理システムを住民がどのように選んだらよいか、豊富な事例を上げて検討している。

【おすすめ度○】吉野実『「廃炉」という幻想』光文社新書, 2022年

デブリ取り出しの行き詰まり、凍土壁の問題など「廃炉」の非現実性を明らかにする。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
「福島第一原発の廃炉は順調だ」「30~40年で完了する」――そんな話を信用している方もいるかもしれない。事故から10年以上が過ぎ、世間の関心は次第に薄れ、何となく「うまくいっているだろう」との楽観的な空気すら感じる。しかしそれはとんでもない話だ。使用済み燃料の取り出しは滞り、メルトダウンで溶けた燃料 デブリは取り出す方法すら見つかっていない。そもそも何をもって廃炉というかの定義すらない。
それではなぜ、国と東京電力は、廃炉が「できる」という幻想を広め続けるのか。廃炉を阻む最大の要因とは何なのか?本書では、福島第一原発事故の発生当日から一貫して国と東京電力を取材し続けている記者が、幻想とその背景、そして廃炉の「本当の未来」に迫る。