著者はもと東海銀行職員で、石油貿易の現場に近いところにいた者だからこそ書ける良書。日本の石油政策と「ワシントン・リスク」、出光佐三による「日章丸」とイラン、山下太郎(アラビア太郎)・田中角栄の活躍など生々しい話が書かれている。なお第2次世界大戦前を扱った第1章~第3章は読み飛ばして、第4章の日章丸事件から読み始めてよいと思う。
出版社ウェブサイトから紹介を引用
近代より続く『石油の時代』にあって、石油を持たない国・日本は 「資源外交」に身を投じるしかなかった。そこは国同士がエゴを剥き出しに衝突し、謀略を巡らす現場。莫大な時間と金、時には人の命も費やして、いったいこの国は何を得てきたのか? 日本の行方を左右した交渉、開発、投資――その僅かな栄光と数多の蹉跌。

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