古典的な数理統計学の中心的な手法である有意性検定の問題点を詳しく指摘して、ベイズ的な手法に移行するべきだと結論している。
本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
注目の投稿
【まとめ】このブログ全体のまとめです。
紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【おすすめ度◎】の本(特におすすめする本、このページの下の方に) 【おすすめ度☆】の本の一覧はこちら (教科書あるいは入門書的な本) 【おすすめ度○】の本の一覧はこちら (読むことをおすすめする本) 【おすすめ度●】の本の一覧はこちら (専...
2022年7月30日土曜日
【おすすめ度●】豊田秀樹『瀕死の統計学を救え!』朝倉書店, 2020年
【おすすめ度☆】川上高志『検証 政治改革』岩波新書, 2022年
2022年7月27日水曜日
【おすすめ度●】小林光・岩田一政・日本経済研究センター『カーボンニュートラルの経済学』日本経済新聞出版社, 2021年
2022年7月3日日曜日
【おすすめ度○】布施祐仁『日米同盟・最後のリスク なぜ米軍のミサイルが日本に配備されるのか』創元社, 2022年
台湾が独立宣言をしたら中国は台湾に侵攻すると繰り返し明言している。台湾に中国が侵攻した時、日本は「台湾を守る」ために中国と戦争をするのか? この本を見ると、南西諸島(沖縄県の石垣島、宮古島等)で進められている自衛隊のミサイル配備をはじめとして、「中国との戦争」の準備が急速に進められている事実が書かれている。
現在のロシアのウクライナ侵攻に対して、アメリカやヨーロッパ諸国はロシアと戦争をしていない。おそらく、中国が台湾に侵攻しても、アメリカやヨーロッパは中国と戦争しない。それでも、日本は「台湾を守る」ために中国と戦争するのか? 戦争の準備は着々と進められており、国民が止めようとしなければ戦争になる。
(詳細内容)南西諸島で進む自衛隊のミサイル配備 三矢研究 日米共同作戦計画 シーレーン防衛 日米軍事一体化 米中対立と核ミサイル戦争 日本を再び「戦場」にしないために
2022年7月1日金曜日
【おすすめ度●】野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社『2030年のフード&アグリテック』同文舘出版, 2020
バイオテクノロジー・代替食品・IT・ドローン・ロボットなどを応用した新しい農業ビジネス企業(多数)を紹介している。いわゆるコンサルタントによる本なので各社の宣伝の面があり、その点は注意する必要がある。
【おすすめ度○】的場信敬・平岡俊一・上園昌武編著『エネルギー自立と持続可能な地域づくり』昭和堂, 2021年
環境先進国オーストリアに学ぶエネルギー自立と持続可能な地域づくりの工夫 学部生にはちょっと大変かもしれないが、オーストリア(オーストラリアではない)に関心がある人にはぜひおすすめ (詳細内容)オーストリアの気候エネルギー政策のフレームワーク オーストリアの持続可能な社会づくり 匡・州の気候エネルギー政策 ドイツ語圏におけるエネルギー自立地域を目指す社会運動 農山村を支える林業と木質バイオマスエネルギー 気候エネルギー政策における自治体支援の仕組み 自治体・地域を対象にした中間支援活動の推進 持続可能な地域づくりにおける住民参加・共同促進の仕組み 地域づくりと統合された気候エネルギー政策 エネルギー大転換を後押しするエネルギー事業体 生活の質を高める実効的な省エネ支援 地域交通の維持とモビリティの潮流 オーストリアのエネルギー需給構造と温室効果ガス排出量
【おすすめ度◎】北原克宣・安藤光義 編著『多国籍アグリビジネスと農業・食料支配』明石書店, 2016年
やや古い本だが、グローバル化のもとでの農業経済学の論点を鋭く取り上げている。(詳細内容)米国におけるアグロフュエル・ブーム下のコーンエタノール・ビジネスと穀作農業構造の現局面 ブラジルにおける多国籍アグリビジネスの展開と農業構造の変化 多国籍アグリビジネスの事業展開と日本農業の変化 新自由主義的制度改革とレジスタンス バイオテクノロジーと知的財産権 植物遺伝資源の利用と独占の現段階 農業・食料の「金融化」と対抗軸構築上の課題 資本による農業包摂の現段階
【おすすめ度○】水口剛『ESG投資 新しい資本主義のかたち』日本経済新聞出版, 2017年
やや古いがESG投資について網羅的に理解できる。
詳細内容:ESG投資は誰がしているのか PRI原則とGPIF ESG投資とは何か 気候変動とESG投資 注目集まるグリーンボンド 人権問題 奴隷的な労働の排除 サプライチェーンマネジメント 経済的不平等とESG投資 社会的インパクト投資の試み 森林問題 持続可能なシーフード 工場的畜産 クラスター爆弾 ESG情報の開示に企業はどう対応すべきか 投資家の役割 ESG投資の未来と資本主義の再定義 など
【おすすめ度☆】山崎雅弘『歴史戦と思想戦』集英社新書, 2019年
「歴史戦」や「思想戦」について基本的なことから説明している。「歴史戦」や「思想戦」という言葉を聞いたことがない人が、最初に読む本のにいい本。
【おすすめ度◎】小泉達治『バイオエネルギー大国 ブラジルの挑戦』日本経済新聞出版, 2012年
やや古い本だが重要な内容 (内容)バイオエネルギーとは何か ブラジルのバイオエネルギー政策 バイオエタノール・バイオディーゼル・バイオ電力 バイオエネルギーの将来と食料需給・環境に与える影響
【おすすめ度●】グレゴワール・シャマユー『統治不能社会』明石書店, 2022年
学部生にはやや難しいかもしれないが、いわゆる「新自由主義」批判の面白い本
詳細内容:権威主義的ネオリベラル主義の系譜学 労働者の不服従 自由企業への攻撃とその反撃 多国籍企業規制のハードローとソフトロー 民主主義の統治性の危機 民営化のミクロ政治学 など