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2026年9月23日水曜日

【おすすめ度○】バーニー・サンダース『寡頭制と闘え!』地平社, 2026年

 現在のアメリカでは、急速な経済成長を実現しながら、その経済成長の成果は少数の超富裕層に集中し、普通の人々の暮らしは必ずしも向上していない。その一方で貧富の格差が急激に拡大している。著者はこのような状況を「寡頭制」と呼んでいる。(「寡頭」は人数が少ないという意味。少数の超富裕層によって社会全体が支配されている有様を「寡頭制」と呼んでいる)
 このような状況で、アメリカではより経済的に平等になり普通の人々の暮らしの向上を求める「民主社会主義」という考え方が急激に支持を広げている。この本の著者であるバーニー・サンダースは、「民主社会主義」が全く注目されない異端の主張だった時から長年にわたって「民主社会主義」を主張してきた政治家。本書は、バーニー・サンダースの唱える「民主社会主義」の政策を簡潔にまとめた本。
 なお、バーニー・サンダースは、つい最近までアメリカでは異端とみなされてきた「民主社会主義」を主張しながら、上院議員に当選し大統領の有力候補になるなど政治家として成功している。これはアメリカの政治家として極めて異例であり、他に同様の人物はいない。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
民主社会主義者として絶大な支持を集め、反トランプ運動を率いるバーニー・サンダース。大金持ちの支配をくつがえし、もっと良い世界をつくるために。全米の人々の心を震わす連帯の呼びかけ。

ひと握りの超富裕層から、政治と経済を取り戻せ!
まえがき
2025年1月、私は「寡頭制(オリガーキー)と闘う」ツアーを開始した。すぐさま、その熱烈な反応に驚かされた。共和党支持の州、民主党支持の州を問わず全国各地で、それまでに見たこともないほど多くの人々が集まってきた。トランプと寡頭支配層に対する闘いに加わり、政府と国の主導権を取り戻すため結集した人々だった。
「寡頭制」という言葉は一般の人々には理解できないと、一部の評論家や政治家は主張しているが、私はそうは思わない。圧倒的多数のアメリカ人は、毎日の苦闘を通じて直感的に理解している。いま私たちは極度の不平等を抱える国に暮らし、経済と政治は億万長者階級に乗っ取られているのだと。
なぜこの状況に陥ったのか、どうすればより良い方向へ変えられるかを理解することが、本書の目的だ。

三牧聖子「本書解説」
2026年現在のアメリカにおいて、サンダースが先駆者となった「民主社会主義」の政治家を求める声はかつてなく大きくなっている。長らくアメリカは、その豊かさゆえに、世界でも「例外的」に社会主義がない国と見なされ、自らもそのように自認してきた。しかし、こうした状況は根本的に変わりつつある。現在のアメリカは未曾有の格差社会だ。富裕層上位1割が富全体の7割近くを保有し、下位半数が保有する富はわずか3%にすぎない。……本書を読み終えたとき読者は、私たちのための政治を取り戻すために、今どのような行動が必要なのか、何ができるのか、明確に見通せるようになっているはずだ。

目次
1 寡頭制とは何か?
2 トランプ、寡頭制、権威主義
3 グローバルな寡頭制――億万長者が勝利し、世界は苦闘する
4 人々は成し遂げた、私たちもできる――歴史の教訓
5 寡頭制と闘う
6 ここからどこへ向かうのか?



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