注目の投稿

【まとめ】このブログ全体のまとめです。

このブログで紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【テーマ別一覧】 陰謀論、マスコミ、科学的認識論/科学方法論などに関する本 公害問題と食の安全に関する本 医療や生命、バイオテクノロジーなどに関する本 気候変動とエネルギー・資源問題に関する本の一覧 原子力と核兵器に関する本 地...

2026年10月3日土曜日

【テーマ別】途上国の開発やグローバル化、貿易と環境などに関する本

途上国の開発やグローバル化、貿易と環境などに関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)

●中原聖乃/三田貴/黒崎岳大『核問題の「当事者性」』泉町書房, 2024年(旧植民地における核兵器実験の問題を扱っている)
●原田昇 監修『サステイナブル都市の輸出』学芸出版社, 2017年(発展途上国における都市インフラ開発問題を扱っている)
○白輪剛史『動物の値段と売買の謎』ロコモーション, 2010年 (希少動物の国際取引について、輸入業者の立場から詳しく説明している)
●フレッド・ピアス『水の未来』日経BP, 2008年 (世界の水問題を扱っている)

【テーマ別】気候変動とエネルギー・資源問題に関する本の一覧

気候変動問題とエネルギー問題に関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)

◎上野貴弘『グリーン戦争』中公新書, 2024年(気候変動問題に関する基礎的な知識がないと読みづらい)
☆山下東子『新さかなの経済学 漁業のアポリア』日本評論社, 2024年(漁業資源についての分析が書かれている)
○岩瀬昇『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか』文春新書, 2014年


【まとめ】おすすめ度☆の本(教科書あるいは入門書的な本)

 【おすすめ度☆】教科書あるいは入門書的な本(新しい本→古い本)

白石忠志『法律の読み方がわかる本』ちくま新書, 2026年(鳥獣保護法改正に関する説明がある)
高橋明久/長田侑子/川合裕之『基礎からわかる輸出時の食品表示の実務ガイドブック』第一法規, 2026年
原島良成『条例理論の基礎』有斐閣, 2025年(公務員向けの教科書、学生にはやや難しい)
太田洋『コーポレートガバナンス入門』岩波新書, 2025年(この本は、『入門』という題名であるにもかかわらず専門性はきわめて高い)

【おすすめ度☆】吉田敦/小林尚朗 編『ゼロからはじめる世界経済入門 グローバル・サウスの時代に』有斐閣コンパクト, 2026年

世界経済の現実を踏まえた良い教科書。内容:国際貿易 国際収支 企業のグローバルな活動と直接投資 国際金融 各論(アメリカ、EU、東アジア、中国、インド、アフリカ) 世界の食料問題 世界の資源・環境問題

出版社ウェブサイトから紹介を引用
グローバル化が進展した世界経済を理解し,時代を見通すには,国家単位を超え世界全体を1つのシステムとしてとらえる分析が求められる。グローバル・サウスや国内外の格差の拡大,持続可能性の視点を重視した,世界経済論・国際経済学の新しい入門書。


【テーマ別】戦争と平和、民主主義の危機に関する本

戦争と平和、およびそれに密接にかかわるエネルギー資源問題や宗教対立に関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)

○加藤喜之『福音派』中公新書, 2025年(直接に戦争や平和を取り扱った本ではないが、アメリカとイスラエルの関係の一面を知ることができる)
○黒岩比佐子『伝書鳩』文春新書, 2000年(伝書鳩の軍事利用について詳しく書かれている)


【おすすめ度☆】高橋和夫『イランとアメリカ、そしてイスラエル 「ガザ以後」の中東』朝日新書, 2026年

イランとアメリカの関係を、多数のエピソードを踏まえて明らかにする。この本では、イランが古代からの歴史を持つ大国であると同時に、繰り返し周辺諸国からの侵略を受けてきた国であることが書かれている。この本には、イランに対する「西側」諸外国の干渉のエピソードとして、かつてイランはナチスドイツと友好的であったため(「イラン」という国名も、イランとナチスドイツが友好的だった時期に「アーリア人の発祥の地」という意味で名付けられたもの)、第2次世界大戦の時にナチスドイツと戦ったイギリスとソ連によって占領され、当時の国王(イランでは「シャー」と呼ぶ)が追放されたことや、第2次世界大戦後、石油産業の国有化を進めたモサデク政権が、アメリカが中心になって引き起こされたクーデターによって倒されたことなどが出てくる(この2件だけでなく、多数の干渉の例が書かれている)。諸外国によてt繰り返される多数の干渉の結果、イランの人々は外国に対する深い不信感を持つようになった。
 著者はイランが繰り返し侵略・介入の被害者となったことを述べる一方で、決してイランにべったりと同情しているわけではなく、イラン・イスラム体制の問題点についても淡々と書かれている。
 この本が執筆日は、2026年2月11日となっている。著者は、アメリカとイランの核交渉は、要ではないもののいつかはまとまって、戦争は回避されるだろうと予測している。なぜなら、これまでアメリカはイランと激しく対立しても、イランと戦争になることはなんとか避けてきたから。著者はバイデン前大統領の対イラン・対イスラエル政策にはかなり批判的であり、トランプ政権での政策転換を期待していたようである。残念ながらこの著者の予想は外れて、アメリカのトランプ政権はイランとの戦争を始めてしまった。アメリカの軍事力はイランをはるかに上回るにもかかわらず、イランとの戦争でアメリカが勝利できる可能性はほとんどない。だからこそ、これまでアメリカはイランとの戦争を避けてきたのだが。

出版社ウェブサイトから紹介を引用
ガザ戦争は3回目の停戦合意後もイスラエルの空爆による死者を出し続けている。ハマスと戦うイスラエル、その後ろ盾となるアメリカ、ハマスを支援するイラン。イランとアメリカの複雑な関係にイスラエルが加わりますます混迷を深めている。核開発問題でトランプ大統領は再びイランを攻撃するのか。いくつかの流れが合流して中東を激動させる。国際政治の構造変化を軸に歴史、宗教、民族から最新動向まで中東研究の第一人者が解説。イラン、アメリカ、イスラエルをめぐる壮大な変遷史!