Perplexity というAI文章作成ツールは、ネット上で読める参考文献入りで文章を作ってくれます。 画像は"Tell me what genetic resources mean for developing countries."という質問を処理させたところ。
本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
注目の投稿
【まとめ】このブログ全体のまとめです。
紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【おすすめ度◎】の本(特におすすめする本、このページの下の方に) 【おすすめ度☆】の本の一覧はこちら (教科書あるいは入門書的な本) 【おすすめ度○】の本の一覧はこちら (読むことをおすすめする本) 【おすすめ度●】の本の一覧はこちら (専...
2023年1月31日火曜日
2023年1月30日月曜日
【おすすめ度○】柴田晋吾『環境にお金を払う仕組み』大学教育出版, 2019年
生態系サービスPESの概説書 PESの事例が豊富 内容:世界の環境資源管理政策とPESスキーム PESの理論と実際 欧米諸国等における取り組み事例から 政府による支払 民間による支払 取引・オフセットのスキーム PESスキームの課題と持続可能な地域づくり
2023年1月28日土曜日
【おすすめ度○】井熊均『ゼロカーボノミクス』日経BP, 2021年
脱炭素政策による経済・産業への影響の考察 ただし「トヨタはEVの波にのるな」という著者らの主張には賛成できない。 内容:脱炭素で変わる世界経済 ゼロカーボン時代の幕開け 中国のゼロカーボン宣言の衝撃 パリ協定が広がった理由 産業革命としてのゼロカーボン 中国のゼロカーボン政策(エネルギー、EV、スマートシティ、デジタル) アメリカは覇権を保てるのか ゼロカーボン技術 日本のゼロカーボン戦略 トヨタはEVの波にのるな
【おすすめ度☆】生源寺眞一『農業がわかると、社会のしくみが見えてくる 新版』家の光協会, 2018年
高校生からの食と農の経済学入門 食糧危機 食糧貿易 自給率 土地利用型と集約型 農業保護の是非 担い手の問題 農業の多面的機能などがカバーされている良い入門書 内容:食料危機は本当にやってくるのか 「先進国=工業国、途上国=農業国」は本当か 自給率で食糧事情は本当に分かるのか 土地に恵まれない日本の農業は本当に弱いのか 食料は安価な外国産に任せて本当に良いのか
2023年1月27日金曜日
【おすすめ度☆】村上弘『日本政治ガイドブック 民主主義入門』法律文化社, 新版2018年
政治に関する基本的なポイントを簡潔明瞭に説明している教科書。物事の見方がやや単純化されすぎではないか?と感じる点もなくはないが、細かいことまで正確に説明しようとすると説明が過度に複雑になってわかりにくくなってしまうので、ある程度まで単純化されるのはやむをえない。この本は「わかりやすさ」と「正確さ・複雑さ」のバランスが取れていると思う。
2023年1月16日月曜日
『おすすめ度○』スティーヴン・ワインバーグ『科学の発見』文藝春秋, 2016年
2023年1月9日月曜日
【おすすめ度○】デビッド・ロスコフ『超・階級』光文社, 2009年
グローバル・パワー・エリート(世界規模の超富裕層、著者はグローバル・パワー・エリートは全世界で約6000人と推定している)のネットワークと、彼らへの過度の権力集中の実態を、膨大な取材に基づいて描いている。 内容:スーパークラスに会ってみる、それぞれが百万人に一人の逸材 不平等な世界 歴史の教訓とエリートの興亡 多国籍化の時代 金融と経済がすべての中心になった時 グローバリスト対ナショナリスト グローバルなテロのネットワーク 情報と知識の力 スーパークラスのメンバーになる方法(スーパークラスの親睦組織) スーパークラスと世界はこれからどうなるか
2023年1月8日日曜日
【おすすめ度●】原子力空母横須賀母港化を許さない全国連絡会編『東京湾の原子力空母』新泉社, 2008年
2008年にアメリカ軍の原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に配備されるときの反対運動の取り組み(現在は横須賀に配備されている原子力空母はロナルド・レーガンに交代している)。ジョージ・ワシントン、ロナルド・レーガンともに熱出力で110万キロワットという、小規模な原子力発電所に匹敵する出力がある。そのような規模の原子炉が、日本政府による安全審査を全く受けないまま、人口密集地である横須賀に配備されていることは、もっと周知されてよい。 内容:なぜ横須賀に原子力空母なのか 空母原子炉の特性と危険性 大地震と原子力事故 母港化をやめさせるには
2023年1月4日水曜日
【おすすめ度○】ジェイ・ハーマン『自然をまねる、世界が変わる』化学同人, 2014年
バイオミミクリー(生物の形態や化学物質から、有用な商品・ビジネスを作り出す技術)が起こすイノベーションについて書かれている。著者は起業家で、ビジネスのノウハウについての記述が多く、それも興味深い。
【おすすめ度☆】河合亮平『なんでやねんを英語で言えますか』KADOKAWA, 2016年
「なんでやねん」などの関西弁を英語で表現する方法を説明している。英語の口語的表現の参考になる。同時に関東人が関西弁を知るのにも役立つ(むしろこちらが重要かも)。
【おすすめ度☆】羽生田慶介『すべての企業人のためのビジネスと人権入門』日経BP, 2022年
なぜビジネスにとって人権が重要なのか、国連の「ビジネスと人権」指導原則をはじめとする世界の動向をわかりやすく説明している。 内容:なぜ今「ビジネスと人権」なのか 立ち遅れる日本 失敗事例に学ぶ「ビジネスと人権」 この10年で急整備された「ビジネスと人権」のルール ゼロから始める人権対応アクションプラン 「人権ビジネス」のフロンティア
【おすすめ度○】石原理『生殖医療の衝撃』講談社現代新書, 2016年
生殖医療の新しい技術が社会に及ぼす影響を分かりやすく説明している。 内容:世界を変えた3つの技術革新(顕微授精、胚凍結、胚培養) 精子バンク 卵子の需要と提供 性同一性障害 生殖医療の「革命前夜」 禁断のDNA編集 遺伝子のポリティクス 生命倫理と法制度とのギャップ
【おすすめ度○】新藤宗幸『原子力規制委員会』岩波新書, 2017年
原子力規制員会の仕組みと問題点を詳細・多角的に説明している。この本での問題点の指摘はもっともなのだが、一方で原子力規制委員会はかつての原子力安全委員会や原子力安全・保安院に比べればはるかに厳しい規制を行っているので、なぜ厳しい規制が可能になったのかの分析もしてほしかった。 内容:原子力規制委員会はいかに作られたのか 原子力規制委員会とはどのような組織なのか 行政委員会とは何か 原子力規制委員会は「使命」に応えているか 裁判所は「専門家」にどう向き合ったのか 原子力規制システムはどうあるべきか
【おすすめ度●】市川浩『ソ連核開発全史』ちくま新書, 2022年
これまであまり知られていなかったソ連の核開発(核兵器と原子力発電の両面)をコンパクトに概観できる良書。冷戦下のソ連が何を考えていたのかを知ることができる。 内容:冷戦の勃発と核兵器開発の発端 核兵器体系の構築 ウラン資源開発・ミサイル・原子力潜水艦 ソ連の放射線防護 米ソの「サイエンス・ウォー」 ソ連版「平和のための原子」と原子力平和利用 ソ連の原子力発電開発 東側「同盟国」への原子力技術提供 ソ連解体後にビジネス化する原子力