バイオマスプラスチックの概説書 内容:そもそもバイオマスとは プラスチックってどんなもの バイオマスプラスチックについて知ろう バイオマスプラスチックの種類と使い道 原料の生産現場(サトウキビ、トウモロコシ、ひま、バイオナフサ) バイオマスプラスチックの製造 バイオマスプラスチック製品 環境配慮 リサイクル方法と優先順位 技術開発の歴史と展望 国の戦略や取り組みなど
本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
注目の投稿
【まとめ】このブログ全体のまとめです。
紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【テーマ別一覧】 気候変動問題に関する本 公害問題と食の安全に関する本 医療や生命、バイオテクノロジーなどに関する本 地域づくりと地方自治に関する本 水問題(水資源、上下水道、水汚染、治水など)に関する本 原子力と核兵器に関する本 陰謀論、...
2025年8月28日木曜日
【おすすめ度☆】日本有機資源協会『バイオマスプラスチック 基礎から最前線まで知りつくす』環境新聞社, 2022年
2025年8月27日水曜日
【おすすめ度○】日本弁護士連合会 公害対策・環境保全委員会『原発事故と私たちの権利 被害の法的救済とエネルギー政策転換のために』明石書店, 2012年
福島第一原発事故をはじめとする原発訴訟と被害救済を中心にしながら、日本における原発推進の背景、核燃料サイクルと放射性廃棄物の処分問題、海外の原子力政策・エネルギー政策など幅広く目配りした良書。2012年の本なので統計数値は古くなっているが、ほとんどの論点は古くなっていない(つまり2012年以降、本質的に状況が進歩していない)。
【おすすめ度○】富樫貞夫『<水俣病>事件の61年 未解明の現実を見すえて 』弦書房, 2017年
水俣病研究班の歴史、熊本大学をはじめとする「水俣病」の医学研究の問題点(現地調査に基づく疫学的研究の軽視)、認定と診断の違い、水俣病「最終解決」の問題点、チッソの倒産処理と補償責任など重要な論点を深く掘り下げている。この本の内容は高度であり、水俣病についてのかなりの専門知識がないと理解できない部分が多いだろう(それどころか知識の不十分な人が読むと、まるで医学者たちがまったく的外れな研究をやっていたかのように誤解する恐れもある)。
2025年8月25日月曜日
【おすすめ度○】藤井良広『サステナブルファイナンス攻防 理念の追求と市場の覇権』金融財政事情研究会, 2021年
TCFD、グリーンボンド、タクソノミー、ISOなどの環境金融の現状。相当に高度な議論がされている。
2025年8月24日日曜日
【おすすめ度☆】小宮山博仁『知識・技能・教養を育むリベラルアーツ』明石書店, 2024年
公立高校の社会科入試問題を解きながら、社会に関する基本的な知識を解説する本。文字通りの「リベラルアーツ」に関する本ではないが、「常識」として知っておいた方がよい内容。ただし細かく見ると不十分なのではないか?と感じるところもある(使用している材料が公立高校入試、つまり内容としては中学校レベルなので、不十分なところがあるのはやむをえないが)。
2025年8月20日水曜日
【おすすめ度☆】エネルギー総合工学研究所『図解でわかるカーボンニュートラル 脱炭素を実現するクリーンエネルギーシステム』技術評論社, 2021年
カーボンニュートラルについて基本的な内容を解説する本。 内容:再生可能エネルギー 原子力の未来(推進派) カーボンニュートラルで炭素資源を上手に利用する 電力システムの改善 水素エネルギーへの期待と見通し 蓄エネルギー ネガティブ・エミッション技術 運輸・民生・産業の取り組み カーボンニュートラルに取り組み事例 サステナブルファイナンスとカーボンニュートラルなど。
【おすすめ度○】エリノア・オストロム『コモンズのガバナンス』晃洋書房, 2022年
コモンズのガバナンスの理論分析と実証の本。カリフォルニアの水問題の例が多いが、もともとそこは先住民が住んでいた地域であり本来の「コモンズ」を破壊して作られた社会組織だという視点は欠如している。
2025年8月18日月曜日
【おすすめ度◎】ロブ・ダン『世界からバナナがなくなるまえに』青土社, 2017年
【おすすめ度☆】林宏『はじめての人でもよく解る! やさしく学べる化学物質管理の法律 改訂版』第一法規, 2020年
少し古くなっているが、化学物質管理の特に国際的枠組みがよくわかる本 内容:化学物質管理とは何か 化学物質管理の国際的枠組み 化学物質管理の業務と法律 規制物質など
2025年8月15日金曜日
【おすすめ度●】江田健二,出馬弘昭『蓄電所ビジネス』電気書院, 2025年
重要度が増している「蓄電」をビジネスにするノウハウに関する本。
【おすすめ度○】 イェルク・スヌーク,ステイファン・ファン・ロンパイ『世界の食はどうなるか』原書房, 2024年
「食の未来学者」による食品ビジネスの将来予測 培養肉や3Dプリント、ベジフードなどの技術革新 フードロス対策など環境対応 サプライチェーンの変革など。
【おすすめ度☆】藤本峰雄,松田有希,丸田昭輝『いちばんやさしい脱炭素社会の教本』インプレス, 2022年
「脱炭素」に関する57のトピックについて簡潔に解説する本。 内容:脱炭素社会とは何か 脱炭素をめぐる国内外の動きと脱炭素経営 エネルギー使用の実態把握と削減 電力の脱炭素化の仕組み で津炭素・低酸素に向かうエネルギーシステム 植林、森林保全、CCS、カーボンクレジット取引など
【おすすめ度●】尾林芳匡『自治体民営化のゆくえ 公共サービスの変質と再生』自治体研究社, 2020年
PFIや指定管理など、「自治体民営化」の実例と問題点の分析 内容:自治体民営化を進める法制度 PFIの現状と課題 公の施設の指定管理者 地方独立行政法人 民営化の問題点と守られるべき公共サービスの質
2025年8月11日月曜日
【おすすめ度○】菅沼栄一郎・菊池明敏『水道が危ない』朝日新書, 2019年
著者の菅沼氏は元朝日新聞記者、菊池氏は元岩手中部水道事業団の企業団長。ダム過剰と水道の経営危機の現地ルポルタージュ。胆沢ダムの「建設仮勘定」廃止問題も取り上げられている。
【おすすめ度○】六辻彰二『日本の「水」が危ない』ベスト新書, 2019年
日本の水道事業の現状と、水道法改正によって新しく導入されたコンセッション方式について概説する本。 内容:改正水道法とコンセッション方式の概要 世界の水道民営化の現状、先進国と発展途上国の事例 日本の水道事業の問題点とコンセッション導入の可能性 世界の大規模水企業(水メジャー)など
【おすすめ度◎】ショシャナ・ズボフ『監視資本主義』東洋経済新報社, 2021年
SNSを通じて膨大な個人情報が収集されるようになっただけでなく、逆にSNSその他の「サービス」によって人間が操作されるまでになった危険性を詳しく説明する非常に重要な本。
【おすすめ度○】柴山哲也『なぜ日本のメディアはジャニーズ問題を報じられなかったのか 記者クラブという病理』平凡社新書, 2025年
取り上げられているのは、ジャニーズ問題(ジャニー喜多川の性加害問題)の他、松本人志問題や宝塚のいじめ自殺問題など。記者クラブ制度の問題点を考察しているが、記者クラブ以外の日本の報道の欠陥・弱点はあまり触れられていない。
2025年8月9日土曜日
【おすすめ度○】宮本憲一『社会資本論 〔改訂版〕』有斐閣ブックス, 1976年
「社会資本」の考え方に基づいて政府の在り方を解明する本。 内容:社会資本充実政策の登場と、社会資本の概念の吟味 社会的一般労働手段と社会的共同消費手段 独占資本段階と社会資本への転化 社会的費用と貧困化 社会資本充実政策批判 転換期の戦後日本資本主義と福祉・環境政策など
【おすすめ度○】吉川祐介『限界分譲地 繰り返される野放図な商法と開発秘話』朝日新書, 2024年
荒廃する超遠隔地の分譲地、垢田県住宅公社事件、無謀なリゾートマンション開発など不動産開発の問題点。
【おすすめ度☆】宮本憲一『日本の環境問題(増補版)』有斐閣選書, 1981年
公害問題に対する体系的考察。 内容:環境問題の政治経済学 日本公害史 現代日本資本主義と環境問題 公共事業と環境権 公害対策と費用負担 地域開発と環境保全など
2025年8月3日日曜日
【おすすめ度○】原子力資料情報室『原子力市民年鑑2025』緑風出版, 2025年
原発に関する広範な資料集。読者が既に原発に関する基礎知識を持っていることを前提にした本だが、この本を読で日本の原発問題の現状がほぼ把握できる。ただし、この本でも横須賀の米軍原子力空母は取り上げられていない。
【おすすめ度☆】深田智『原子力の現在地』技術評論社, 2025年
1トピック2ページ形式で原子力の基本を説明している。中立というより推進派の立場だが、使用済み核燃料の中間貯蔵の逼迫状況(155ページ)など推進派に不都合な情報も書かれている(ただし目立たない)。
【おすすめ度●】有馬純『トランプ・リスク 米国第一主義と地球温暖化』エネルギーフォーラム, 2017年
第1期トランプ政権の気候変動・環境・エネルギー政策の説明。内容が古くなっているのでおすすめ度は●にした。
【おすすめ度●】村上武士『市民にもよくわかる水道民営化 契約内容と海外の潮流』パレード, 2024年
水道コンセッションのしくみと実例
2025年8月1日金曜日
【おすすめ度○】ジュリアーノ・ダ・エンポリ『ポピュリズムの仕掛人』白水社, 2025年
ポピュリスト政治家が、SNSのアルゴリズムを利用して「エリート」や外国人に対する人々の敵意を煽ることによって支持を拡大してきたという主張。アメリカとイタリアが主な事例だが(著者自身はイタリアの研究者)、イタリアでは非常に早い時期からそのようなポピュリズム(五つ星運動)が蔓延していた。