過去の典型的紛争の判例・事例を含む、最新情報で学ぶ。
本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
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【まとめ】このブログ全体のまとめです。
紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【おすすめ度◎】の本(特におすすめする本、このページの下の方に) 【おすすめ度☆】の本の一覧はこちら (教科書あるいは入門書的な本) 【おすすめ度○】の本の一覧はこちら (読むことをおすすめする本) 【おすすめ度●】の本の一覧はこちら (専...
2023年5月31日水曜日
【おすすめ度☆】西井正弘・鶴田順 編著『国際環境法講義』有信堂, 2022年
過去の典型的紛争の判例・事例を含む、最新情報で学ぶ。
2023年5月28日日曜日
【おすすめ度☆】中田達也『英語は決まり文句が8割 今日から役立つ「定型表現」学習法』講談社現代新書, 2022年
著者の英語学習指導に対する熱意がすごい本。おすすめ。 内容:定型表現が重要な理由 定型表現の分類と特徴 定型表現の学習法など
2023年5月27日土曜日
【その他】「すべての訪問者は、日本軍兵士がいかに勇気があり命をささげたかを語るべきだ」…第二次大戦のニミッツ提督の言葉が残る日米の激戦地・ペリリューに「いま米軍が今戻ってきている理由」(牧野愛博・朝日新聞外交専門記者)
Tourists from every country who visit this island should be told how courageous and patriotic were the Japanese soldiers who all died defending this island. (改行) Pacific Fleet Commander in Chief (U.S.A.) C. W. Nimitz ※原文はすべて大文字
諸国から訪れる旅人たちよ この島を守るために日本国人がいかに勇敢な愛国心をもって戦い そして玉砕したかを伝えられよ 米太平洋艦隊司令長官 C.W.ニミッツ
2023年5月9日火曜日
【おすすめ度◎】須田桃子『合成生物学の衝撃』文藝春秋, 2018年
やや古いが(といっても出版からたった4年しかたっていないのだが!)、アメリカでの最先端の生物学研究の状況、特にその軍との関係のルポルタージュ。 内容:生物学を工学化する 人工生命体プロジェクト 究極の遺伝子編集技術 遺伝子ドライブ 旧ソ連の生物兵器開発 アメリカ国防総省DARPAの生物科学研究 科学者と軍事 ベンターの人工細胞プロジェクト
2023年5月7日日曜日
【おすすめ度●】大嶽秀夫『自由主義的改革の時代』中央公論社, 1994年
2023年5月6日土曜日
【おすすめ度○】本田雅和・風砂子デアンジェリス『環境レイシズム アメリカ「がん回廊」を行く』解放出版社, 2000年
「環境レイシズム」という言葉を日本に紹介した最初期の本。有害物質を扱う施設や廃棄物処分場、放射性廃棄物処分場などが貧困層や非白人、アメリカ先住民などが居住している地域に作られている現場のルポルタージュ集。
【おすすめ度●】平野恵嗣『もの言う技術者たち 「現代技術史研究会」の70年』太郎次郎社, 2022年
主に企業の中で、さまざまな矛盾に悩みながら技術者としての生きざまを通そうとした人たちの記録。現在とはあまりにも時代状況が違う上に、この本には社会状況の説明がほとんど書かれていないので、今の若い人には共感しづらい(それ以前に理解しづらい)点が多いかもしれない。
2023年5月4日木曜日
【おすすめ度☆】常石敬一『化学物質は警告する』洋泉社, 2000年
古い本だが、化学物質に関する面白いエピソード集 取り上げられている化学物質は、化学兵器・ヒ素・窒素・塩素・青酸・リン・水銀・PCB・ダイオキシン・フロン・環境ホルモンなどの有害物質。
【おすすめ度○】木村元彦『コソボ 苦闘する親米国家 ユーゴサッカー最後の代表チームと臓器密売の現場を追う』集英社インターナショナル, 2023年
【おすすめ度○】ロバート・ビロット『毒の水』花伝社, 2023年
近年、有害物質PFASが多摩地区でも検出されて関心が高まってきているが、アメリカではかなり以前から問題視されていた。この本は、アメリカでPFAS汚染問題の第一人者とされる弁護士の記録。会話文が多いルポルタージュのスタイルなので、本の書き方が合う人と合わない人がいると思う。
【おすすめ度◎】藤川賢・友澤悠季 編『なぜ公害は続くのか』新泉社, 2023年
2023年5月3日水曜日
【おすすめ度○】橘川武郎『エネルギー・シフト』白桃書房, 2020年
やや難しいが、再生可能エネルギー主力電源化のための条件を詳しく検討している。なおこの本の本題からは外れてしまう論点だが、この本では柏崎刈羽原発の売却を提案しているが(76ページ)、いまさら原発を買おうという会社があるのだろうか? 狂信的に原発に固執するフランス国営電力(EDF)なら買うかもしれないけど、外国資本に売ることを考えているのだろうか。 内容:「差異性下のエネルギー主力電源化」と直面する課題 第5次エネルギー基本計画の検討 主力電源化への2つのアプローチ 原子力発電をどうするか カギ握る使用済み核燃料の処理 火力発電をどうするか CCSとCCU 水素がエネルギー構造全体を変える可能性 再生可能エネルギー主力電源化の担い手は誰か
【おすすめ度○】仁藤夢乃 編著『当たり前の日常を手に入れるために 性搾取社会を生きる私たちの闘い』影書房, 2022年
性搾取被害から若い女性を守るために、アウトリーチ(バスカフェ)活動やシェルター活動に取り組んでいる団体(Colabo)の活動の紹介
【おすすめ度●】森林投資研究会 編『諸外国の森林投資と林業経営』海青社, 2019年
題名の通り、世界における森林投資の現状分析 内容:世界における森林所有と森林投資 日本の製紙企業にみる海外森林投資の歴史と世界の森林投資の今日 ベトナム・インドネシア・ニュージーランド・オーストラリア・アメリカ・ハンガリー・東アフリカの実例
【おすすめ度☆】大島寿美子ほか『大学の歩き方・学問のはじめ方』ミネルヴァ書房, 2023年
大学1年生に向けた大学生活への案内 内容:大学生の一日 大学生って何だろう 自分で自分を成長させる 情報を使いこなそう 大学生活で困ったら 大学生として働くということ 講義って何だろう 数字を活用しよう 書くことに親しむ 口頭で伝える、表現する
2023年5月2日火曜日
【おすすめ度●】長谷部恭男『増補新版 法とは何か 法思想史入門』河出ブックス, 2015年
著者は思想史研究者ではなく憲法学者なので、思想史研究者とは違った観点から法思想の歴史を述べている。おそらく多くの人にとっては(私自身を含む)、思想史の専門家が書いた本よりこの本の方が問題意識が明確でわかりやすいのではないかと思います。 内容:法はあなたにとってどういう存在か 何のための国家か 平和と自己防衛を目指す国家(ホッブズ) 個人の権利を保障する国家(ジョン・ロック) 自由を保全する国家(ルソー) 永遠に完成しない国家(カント) 人々がともにいきるための立憲主義 国家と法の結びつきは人々の判断にどう影響するか 法の規範性と強制力(ケルゼンとハート) 法と道徳の関係(ハートとドゥオーキン) 法が法として機能する条件 法と国家 民主的に立法することがなぜ良いのか なぜ多数決か 民主制の過去から学ぶ 法に従う義務はあるか 道徳がすべてなのか
【おすすめ度○】エリン・ブロコビッチ『スーパーマンは来ない』緑風出版, 2023年
本の題名からはふざけた印象を受けるが、中身はまじめなアメリカの水質汚染問題・有害化学物質問題の概説書。最近、多摩地区でも検出されて問題になっているPFASの問題も取り上げられている。著者は著名な環境保護運動家であり、この本にも環境保護運動家の視点が盛り込まれているが、「環境弁護士」的な視点も強い(実際には、この本の大部分を弁護士が執筆していると思われる)。
【おすすめ度○】三浦有史『脱「中国依存」は可能か 中国経済の虚実』中公選書, 2023年
題名から受ける印象とは異なり、この本は中国経済の概説書である。脱「中国依存」は可能か?という問いの答えは、この本を読んでみて考えてほしい。 内容:中国依存から出発する中国経済の見方 米中経済摩擦 貿易依存度の低下が示す内製化の進展 中国はなぜ米国との対立を厭わないのか 米中対立の行方 不動産バブル崩壊を防げるか 過剰債務体質を改善できるか 共同富裕は格差を是正するか 対外融資と債権国としての責任 付加価値貿易からみた日本の製造業
【おすすめ度☆】古田一雄・斉藤拓巳・長崎晋也『安全学入門 第2版』日科技連, 2023年
リスク管理論の立場から安全を考える教科書 内容:安全の基本概念 リスク表現と安全目標 ハザードの同定 確率論的安全評価 事故分析 化学物質の環境・生態動態解析 毒性評価 化学物質による環境リスク ヒューマンファクター リスクマネジメント リスクコミュニケーション
【おすすめ度☆】高橋幸資 編著『でん粉製品の知識』幸書房, 2016年
でん粉に関する総合的教科書 内容:世界のでん粉産業 でん粉の製造法と利用特性 でん粉の科学 でん粉の加工と改質 でん粉の用途 でん粉食品の特徴
【おすすめ度☆】滝田賢治『国際政治史講義』有信堂, 2022年
20世紀国際政治の概説書。21世紀の話は少ない。 内容: 産業革命と近代資本主義の生成 第1次世界大戦 戦間期の国際関係 第2次世界大戦 第2次世界大戦後の国際秩序構想 メリカ主導の対日占領政策 冷戦の発生から終結まで 冷戦後の世界