薬物問題の基礎、アメリカのオピオイド問題の現状、薬物の化学など。
本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
注目の投稿
【まとめ】このブログ全体のまとめです。
このブログで紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【テーマ別一覧】 陰謀論、マスコミ、科学的認識論/科学方法論などに関する本 公害問題と食の安全に関する本 医療や生命、バイオテクノロジーなどに関する本 気候変動とエネルギー・資源問題に関する本の一覧 原子力と核兵器に関する本 地...
2026年8月7日金曜日
【おすすめ度☆】阿部和穂『ゾンビドラッグが国を滅ぼす!?』武蔵野大学出版会, 2026年
2026年8月6日木曜日
【おすすめ度●】高橋晄正『薬品食品公害の二〇年』松籟社, 1993年
ミニコミ誌『薬のひろば』活動の記録。日本の薬害問題・食品汚染問題事件の百科事典のような本。改めてこの本を読むと、サリドマイドなどのような広く知られた問題のみならず、「これほどたくさんの問題が発生していたのか」と驚愕する。また、薬品メーカーからの激しい攻撃に耐え抜いた著者たちの精神力にも感服する(当時は著者たちを支える世論があったから耐えられたので、今の社会状況では難しいのではないか)。ただし、この本の性格からして当然だが、一つ一つの事件の記述は短く概要しか書かれていない。
2026年7月27日月曜日
【おすすめ度●】樋口陽一『リベラル・デモクラシーの現在 「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで』岩波新書, 2019年
戦後民主主義とは何か、また「ネオリベラル」と「イリベラル」が拡大する中で戦後民主主義をどう守り、発展させていくのかという問題意識で書かれた本。
【おすすめ度☆】溝渕正季『アメリカの中東戦略とはなにか』慶應義塾大学出版会, 2025年
アメリカの中東戦略を、「中東からの撤退:アジア太平洋地域への集中」という大きな流れで分析する本。この本はアメリカ外交史の専門書であるが、アメリカが中東に深くかかわってきたので、むしろ中東情勢に関する教科書としても読むことができる。アメリカに焦点を当てることによって、イスラエル対パレスチナ(アラブ)の対立からある程度の距離を置くことが可能になっている。
2026年7月24日金曜日
【おすすめ度○】浜本隆三『アメリカの排外主義 トランプ時代の源流を探る』平凡社新書, 2019年
クー・クラックス・クラン(KKK)や、アメリカ移民制限法の歴史などが取り上げられている。著者はまだ若い人なので仕方がないが、分析はあまり精密ではない。ただし、「読みやすさ」という点で言えば、ガチガチに精密に分析しながら書かれた本よりも、ある程度「緩い」方が読みやすいという人が多いだろう。
2026年7月23日木曜日
【おすすめ度☆】池内恵 編著『「世界を動かす宗教」講義』PHP新書, 2026年
2026年7月21日火曜日
【おすすめ度○】藤本龍児『宗教のアメリカ』岩波新書, 2026年
実は、アメリカでは、宗教(主にキリスト教プロテスタント)が大きな影響力を持っていることを多角的に明らかにする本。
2026年7月20日月曜日
【おすすめ度☆】原昌登『あなたのキャリアと労働法』有斐閣ポケット法学, 2025年
他の法律の知識がなくても読めるように工夫された労働法の教科書。「働く」うえで労働法の知識は必須である。
2026年7月19日日曜日
【おすすめ度○】大塚英志『マイナンバーから改憲へ 』現代書館, 2024年
マイナンバー制度に関しては、50年以上にわたって警戒され、様々な論点が議論され続けてきた。本書はマイナンバーをめぐる議論を振り返っている。ただし、エピソードの紹介が中心で体系的な書き方ではない。
【おすすめ度●】ティアナ・ノーグレン『新版 中絶と避妊の政治学 戦後日本のリプロダクション政策』岩波書店, 2023年
「なぜ日本で中絶手術が多く、薬による避妊や中絶が行われないのか」という問いを立て、「それは中絶手術を行う医師会の政治力による」という説を検証している
2026年7月13日月曜日
【おすすめ度☆】清水雅彦『シン・ケンポウ やさしく学ぶ日本国憲法』同時代社, 2026年
日本国憲法の平易な入門書。
【おすすめ度○】中嶋猪久生『石油と日本 苦難と挫折の資源外交史』新潮選書, 2015年
著者はもと東海銀行職員で、石油貿易の現場に近いところにいた者だからこそ書ける良書。日本の石油政策と「ワシントン・リスク」、出光佐三による「日章丸」とイラン、山下太郎(アラビア太郎)・田中角栄の活躍など生々しい話が書かれている。なお第2次世界大戦前を扱った第1章~第3章は読み飛ばして、第4章の日章丸事件から読み始めてよいと思う。
2026年7月12日日曜日
【おすすめ度☆】大槻奈巳/岩上真珠 編『大学生のためのキャリアデザイン入門 改訂版』有斐閣, 2026年
「働くこと」を中心にして、キャリアデザインについて多角的に考える本。
【おすすめ度●】吉村慎太郎『改訂増補 イラン現代史 従属と抵抗の100年』有志舎, 2020年
帝政時代から、イラン革命によるイスラム共和国の成立を経て、イラン核開発問題、JCPOAの成立とトランプ政権による破棄まで、イランの現代史、特にイラン核開発問題の背景が理解できる。日章丸事件(1953年、出光興産のタンカー「日章丸」が、イギリスの妨害をはねのけてイランから石油の輸入に成功した事件)についても書かれている。
2026年7月10日金曜日
【おすすめ度●】長谷部恭男/石田勇治『ナチスの「手口」と緊急事態条項』集英社新書, 2017年
ドイツにおける戦前・戦後の「緊急事態」に関する論争の歴史。特にナチス(ヒトラー)の政権獲得までのプロセスが生々しく書かれている。
2026年7月4日土曜日
【おすすめ度○】飯田哲也『Ei革命 エネルギー知性学への進化と日本の進路』集英社インターナショナル, 2026年
世界の再生可能エネルギー推進の動向が説明されている。日本が世界の動向から落伍しつつあることがわかる。
2026年6月27日土曜日
【おすすめ度◎】井桁大介/亀石倫子/谷口太規/丸山央里絵『はじめての公共訴訟 社会を動かす、私たちのツール』集英社新書, 2026年
社会を変えるための訴訟の役割について具体的な訴訟を例にして説明している。「三権分立」(立法・行政・司法)のなかで「司法」がどういう役割を果たしているのか、具体的な事例に基づいて理解できる。
【おすすめ度○】神山典士『地方が溶ける』光文社新書, 2026年
石丸伸二市長時代の安芸高田市のルポルタージュと、北海道東川町、宮崎県小林市など「地域おこし協力隊」を絡めたルポなど。興味深い内容だが率直に言って財政学や地方自治論に基づいた分析は不十分。
2026年6月26日金曜日
【おすすめ度☆】宮川賢司『GXで変わる地域社会』金融財政事情研究会, 2026年
新しい気候変動対策(いわゆる「GX」)に関する制度の解説と地域での実践例。著者は弁護士。
【おすすめ度◎】田野大輔『ファシズムの教室』大月書店, 2020年(新版朝日新聞社2025年)
集団になって「敵」を攻撃する、集団になって大声を上げながら行進するなどの、ファシズムの政治行動を大学の授業に取り入れ模倣することによって、ファシズムを体験的に理解させようという極めて優れた実践。
2026年6月22日月曜日
【おすすめ度☆】松藤敏彦『市民・自治体のためのごみとリサイクルの処方箋』技報堂出版, 2026年
ごみ問題の入門書 内容:環境問題の発展 ごみ処理の仕組み リサイクルの難しさ 焼却と埋め立ては悪いのか 環境を守る仕組み 環境保全とごみ処理・リサイクルなど
2026年6月14日日曜日
【おすすめ度☆】平岡和久/川瀬 憲子/桒田但馬/霜田博史 編著『入門地方財政』自治体研究社, 2023年
生活支援、子育て、高齢者、地域医療、まちづくり、廃棄物問題、上下水道、観光、農山漁村、原発、再生可能エネルギー、災害対策、米軍基地、公民協力など、各論が充実している地方財政論の入門書
2026年6月7日日曜日
【おすすめ度☆】中北浩爾『現代日本政治史 第二次世界大戦後の内政と外交』有斐閣, 2026年
一つの本で、「第二次世界大戦後の日本の内政と外交」の概要がわかるように書かれた本。情報量が多いので読み通すのはしんどいかもしれない。また、この本の性格上仕方がないと思うが、丁寧に書かれているところと、軽く済まされているところの格差が大きい。
2026年6月5日金曜日
【おすすめ度☆】米本昌平ほか『優生学と人間社会』講談社現代新書, 2000年
2026年6月4日木曜日
【おすすめ度●】加藤英一『だれも知らない下水道』北斗出版, 1999年
1999年当時の下水道の問題を分析した本。下水道の建設費増加と赤字問題、下水道建設による河川の流量減少、上流と下流の対立など。
【おすすめ度○】吉野実『「廃炉」という幻想』光文社新書, 2022年
デブリ取り出しの行き詰まり、凍土壁の問題など「廃炉」の非現実性を明らかにする。
2026年5月30日土曜日
【おすすめ度●】三浦まり/岡野八代 編『ジェンダーで学ぶ政治学』世界思想社, 2026年
ジェンダーと政治とのかかわりを多角的に分析する本。本のスタイルとしては教科書のような形式になっているけど、内容的に教科書の水準ではない。
2026年5月26日火曜日
【おすすめ度☆】阿部正浩/松繁寿和『キャリアのみかた 第3版』有斐閣, 2026年
「就職」して社会に出るために参考になる情報がいっぱい書かれている。1項目につき見開き2ページで記述される形式(つまり、短い説明が多数収録される形式)で、この形式が合う人と会わない人がいると思うが、もし「自分にはこの形式は合わない」と思ったら無理して読む必要はない。なお初版(2010年)や第2版(2014年)は内容が古くなっているので、現時点で読む価値があるのは2026年に出版された第3版だけである。
2026年5月25日月曜日
【おすすめ度●】デビッド・クアメン『パンデミックのとき科学は 未知のウイルスに挑んだ研究者たちの記録』白揚社, 2025年
SARSと新型コロナへの対応の比較など、パンデミックの時の科学者の役割を詳しく描いている。なぜ日本で被害が比較的少なかったのかという問題は取り上げられていない。































