本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
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【まとめ】このブログ全体のまとめです。
このブログで紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【テーマ別一覧】 陰謀論、マスコミ、科学的認識論/科学方法論などに関する本 公害問題と食の安全に関する本 医療や生命、バイオテクノロジーなどに関する本 気候変動とエネルギー・資源問題に関する本の一覧 原子力と核兵器に関する本 地...
2022年12月23日金曜日
【おすすめ度○】原子力資料情報室『破綻したプルトニウム利用』緑風出版, 2010年
【おすすめ度○】嶋津暉之・清澤洋子『八ツ場ダム』岩波書店, 2011年
【おすすめ度◎】藤井良広『環境金融論』青土社, 2013年
環境金融の諸形態に関する概説書 環境格付け・ファイナンスの実例(滋賀銀など) 環境リスク 資産除去債務と環境会計 環境クレジット・ファイナンス 環境保険の展開 新たな環境金融市場づくり 紛争鉱物
【おすすめ度○】可児滋『環境と金融ビジネス』銀行研修社, 2011年
【おすすめ度○】藤井良広『金融で解く地球環境』岩波書店, 2005年
環境金融の全体像を丁寧に説明している。良い本だがやや古いので◎ではなく○にした。著者は新聞記者だが、この本は学者風のスタイルで書かれている。保険 CSR 環境報告書 プロジェクトファイナンスなど
【おすすめ度○】原川洋之『市街地再生の構想と戦略』日経BP企画, 2008年
天王洲アイル開発や苫小牧駅前再開発の事例を取り上げ、事業者の立場から見た再開発プロジェクトの進め方を説明している。参考になることも多いが、とりあげられているのが成功事例なので、失敗例や問題点の掘り下げが少ないという印象はある。
【おすすめ度◎】濱田武士『日本漁業の真実』ちくま新書, 2014年
日本の漁業がどのような状況に置かれているかをわかりやすく書いた良書 過ぎた競争がもたらした矛盾 海外水域の漁業の現状 資源管理の誤解とその難しさ 養殖ビジネスの可能性と限界 漁業の在り方と漁業たたきの問題 地域と漁業
【おすすめ度○】中村啓一『食品偽装との闘い』文芸社, 2012年
【おすすめ度○】安部司『食品の裏側』東洋経済新報, 2005年
もと敏腕食品添加物セールスマンによる食品添加物業界の内幕
【おすすめ度●】名和小太郎『ゲノム情報はだれのものか』岩波書店, 2002年
シンプルで要点を押さえた優れた本だが、技術的には古くなっている。 研究とビジネス 特許とは 生物特許の歴史 ゲノムの特許 ポスト・ゲノムの特許 社会の中の特許など
【おすすめ度◎】山根裕子『知的財産権のグローバル化』岩波書店, 2008年
【おすすめ度◎】石山徳子『「犠牲区域」のアメリカ』岩波書店, 2020年
アメリカ先住民居住区での放射性廃棄物問題を中心的な題材として、アメリカの環境正義と先住民問題を扱っている。この問題が、「単純な二項対立でない」ことを強調している。
【おすすめ度☆】下川哲『食べる経済学』大和書房, 2021年
農業経済学のわかりやすい教科書 内容:「食べる」と「食糧生産」 食料市場が社会をつなぐ 食料市場の限界 飢える人と捨てる人 避けられない自然の摂理 市場が効率的でも発生する問題 市場の失敗 政治的思惑が引き起こす問題 「人間らしさ」の難しさ 未来に向けて
【おすすめ度○】稲垣憲治『地域新電力 脱炭素で稼ぐまちをつくる方法』学芸出版社, 2022年
地域での発電事業を通じた「地域おこし」の実践例 脱炭素で稼ぐまちをつくる方法、国のエネルギー政策の現状、動き出す自治体エネルギー事業 地域新電力の分析など
【おすすめ度○】ビー・ウィルソン『食品偽装の歴史』白水社. 2009年
イギリス・アメリカの食品偽装との戦いの歴史を描いた面白い本 最初に化学的に食品偽装を追求したフレデリック・アークム、顕微鏡の利用を始めたアーサー・ヒル・ハッサル、ハッサルと協力した雑誌ランセットの取り組み アメリカ(ハーヴィー・ワシントン・ワイリー) 食品偽装かイノベーションか(バターに対するマーガリン、食品添加物の使用) バスマティ米とDNA検査の有効性など
2022年12月17日土曜日
【おすすめ度◎】リチャード・ハリス『生命科学クライシス』白揚社, 2019年
生命科学分野における再現性の危機(論文に掲載された実験結果が、他の研究者によって再現できないこと)の原因を科学的側面と科学社会学(研究組織)面の両方から追及する興味深い本 生命現象自体の変動性(実験条件によって結果が変わりやすい) 動物実験と人間との差 細胞株の問題(他細胞の混入が多発) 統計手法の誤用 詳細データを公開しない慣習 いきすぎたインパクトファクター至上主義 ほか
【おすすめ度●】萩原伸次郎『金融グローバリズムの経済学』かもがわ出版, 2020年
農学部の学生にはやや難しいが、格差拡大や金融危機の原因をグローバルな視点から解説している教科書的な良い本 内容:格差社会の形成と世界金融危機の勃発 多国籍企業の誕生 国際資本取引の自由化の進展 アメリカの金融覇権 金融グローバリズムと格差社会の形成 世界金融危機はなぜ起こるのか 新自由主義時代の世界金融危機
2022年12月16日金曜日
【おすすめ度○】吉川祐介『限界ニュータウン』太郎次郎社, 2022年
開発に失敗して(というか、そもそも最初からまともに開発する気がなかったのではないかと疑われる)、荒廃する超郊外の分譲地の現状と問題点を分析している。都市問題や住宅問題に関心のある人は読んでみると面白いだろう。
2022年12月6日火曜日
【おすすめ度◎】リチャード・エバーシェッド『食品偽装を科学で見抜く』日経BP社, 2019年
興味深く読める食品偽装を見抜くための科学的技法の紹介。食用油、水産物、牛肉、ミルク、スパイス、ワイン、野菜などの偽装の手口と対策 分析化学 同位体分析 タンパク質組成(プロテオミクス) DNA(ゲノミクス) メタボロミクス
2022年12月5日月曜日
【おすすめ度☆】吉次公介『日米安保体制史』岩波新書, 2018年
2022年12月4日日曜日
【おすすめ度●】山本晴太・川上詩朗・殷勇基・張界満・金昌浩・青木有加『徴用工裁判と日韓請求権協定』現代人文社, 2019年
著者が弁護士なのでアカデミックなスタイルの書き方ではないが、いわゆる徴用工裁判について背景事情から日韓請求権協定の法解釈(の変遷)まで、全体像を知ることができる。 内容:韓国大法院判決を読み解く 背景事情 日韓請求権協定の内容と解釈 日韓両国の請求権協定解釈の変遷
2022年12月2日金曜日
【おすすめ度◎】明日香壽川『グリーン・ニューディール 世界を動かすガバニング・アジェンダ』岩波新書, 2021年
グリーンニューディール、すなわち気候変動問題への対処を通じて社会全体を変革(ニューディール)していこうとする取り組みについてまとまった知識が得られる。内容:環境も経済も正義も 科学から政治へ 政治への期待と幻滅 エネルギー革命に乗ろうとしない日本 グリーン・ニューディールの考え方と具体的内容 日本版グリーンニューディール グリーンニューディールの課題 現世代と未来世代の豊かさと幸せをめざして
2022年12月1日木曜日
【おすすめ度◎】阮蔚『世界食料危機』日経プレミア, 2022年
阮蔚『世界食料危機』日経プレミア, 2022年 ロシアのウクライナ侵攻による世界の食料供給への影響をはじめとして、現在の世界の食料問題をコンパクトにまとめている。内容:食肉の消費拡大が飢餓を生む 主食穀物を圧迫する畜産飼料生産 地球温暖化がもたらす食料生産の危機 バイオ燃料が生み出した農産物争奪戦 飢餓を招く大国の論理 アフリカ農業を壊した米欧の穀物戦略 化学肥料の争奪 日本の食料安全保障
2022年11月23日水曜日
【おすすめ度○】阿部潔『東京オリンピックの社会学 危機と祝祭の2020JAPAN』コモンズ, 2020年
2022年11月7日月曜日
【おすすめ度●】中川淳司・米谷三以 編著 『国際経済ルールの戦略的利用を学ぶ』文眞堂、2022年
著者は主に弁護士と官僚 実務的な観点から、国際貿易に関する様々な興味深い論点が論じられている。学部生にはかなり難しく、この問題によほど関心がないと理解できないだろう。 内容:国際経済ルールの形成と利用(総論的考察) 「質の高いインフラ」舷側の形成過程 商品(関税)分類の国際的な統一ルールの形成 先端技術製品に関する関税分類紛争と解決策としてのHS条約改正 WCO/WTOにおける関税問題と企業・産業団体 農業・農産物貿易のルール形成及び利用 内側からみたサービス貿易協定交渉 デジタル貿易の国際ルール形成 WTOにおける「上級委員会危機」について 日本の通商政策 WTOからTPPへ、「経済安保」と国際通商システムの行方 投資の保護・促進のためのルール形成 国際仲裁手続きの迅速化に向けたルール形成の動向 対内直接投資審査のあり方について 地球規模課題に関するルールメイキング及び実施について パリ協定とSDGs デジタル社会における国際課税 国際課税の分野における国際ルールの形成と利用 マネーロンダリング対策と弁護士に対する規制 宇宙資源開発に関する法形成過程
2022年10月24日月曜日
【おすすめ度◎】白井さゆり『カーボンニュートラルをめぐる世界の潮流』文眞堂, 2022年
【おすすめ度◎】白井さゆり『カーボンニュートラルをめぐる世界の潮流』文眞堂, 2022年 金融(ファイナンス)の動きを中心にしつつ、カーボンニュートラルをめぐる政策・金融・市民社会の動向を明らかにしている。内容:カーボンニュートラルな世界 カーボンニュートラルを支えるサステナブルファイナンス 環境的課題が変える企業経営 ESG経営 カーボンニュートラルで世界をリードするEUとイギリス 中国の動向 環境意識の高い州政府、投資家、市民社会が生み出すアメリカのダイナミズム バイデン政権の気候政策 アメリカのサステナブルファイナンス戦略 中央銀行による気候変動対応とグリーン金融政策
2022年10月20日木曜日
【おすすめ度○】本間龍『東京五輪の大罪』ちくま新書, 2021年
2022年10月19日水曜日
【おすすめ度◎】土井健司・田坂さつき・加藤泰史 編著『コロナ禍とトリアージを問う』青弓社, 2022年
土井健司・田坂さつき・加藤泰史 編著『コロナ禍とトリアージを問う』青弓社, 2022年
新型コロナをきっかけにして「命の選別」が広がることに対する警戒を呼び掛ける。内容:世界の事例(イタリア、ドイツ、フランス、欧州人権機関、台湾) 日本の医療界での議論の状況 命の選別を考える コロナ禍で根拠あるトリアージは可能か トリアージと人権に関する哲学的覚書 トリアージという語をめぐる混乱と錯綜
2022年10月16日日曜日
【おすすめ度●】齊藤貢『イランは脅威か ホルムズ海峡の大国と日本外交』岩波書店, 2022年
【おすすめ度●】齊藤貢『イランは脅威か』岩波書店, 2022年 著者は元イラン大使。イランとアメリカの対立の経緯、イランと日本の関係について、予備知識のない人でも理解できる本。イラン・アメリカ・日本のいずれの立場も尊重して書かれている(アメリカよりの人が大半である外務省の中では、筆者の姿勢は例外的)。
内容:高まる緊張と日本の積極外交 イランと米国はなぜお互いを信用できないのか モサッデグ政権転覆クーデターからイスラム革命へ イラン対トランプ政権・バイデン政権の対立と駆け引き など
2022年10月9日日曜日
【おすすめ度●】島崎謙治『日本の医療 制度と政策 増補改訂版』東京大学出版会, 2020年
島崎謙治『日本の医療 制度と政策 増補改訂版』東京大学出版会, 2020年。
日本の医療制度に関する良い教科書 内容:問題の所在と分析視角 日本の医療制度の基盤形成期 戦後の医療制度の確立・拡張期 医療制度の改革期 利用制度・政策の国際比較 ドイツ、アメリカ、スウェーデンの事例 医療保険制度の基本問題と政策課題 医療供給制度の構造と改革の方向性





























