2003年に開始されたイラク戦争(アメリカのイラク侵攻)のコストを推計し、それが少なくとも3兆ドルに上るとしている。死亡者一人当たりの金銭評価法など、研究方法論も参考になる。 イギリス・日本についても言及されている。
本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
注目の投稿
【まとめ】このブログ全体のまとめです。
紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【テーマ別一覧】 気候変動問題に関する本 公害問題と食の安全に関する本 医療や生命、バイオテクノロジーなどに関する本 地域づくりと地方自治に関する本 水問題(水資源、上下水道、水汚染、治水など)に関する本 原子力と核兵器に関する本 陰謀論、...
2025年9月15日月曜日
【おすすめ度●】ジョセフ・E・スティグリッツ,リンダ・ビルムズ『世界を不幸にするアメリカの戦争経済』徳間書店, 2008年
【おすすめ度●】コトパンジャン・ダム被害者住民を支援する会『ODAダムが沈めた村と森』緑風出版, 2019年
ダム建設は、水没する地域に住んでいた住民に様々な被害を引き起こす。本書は、日本のODA(政府開発援助)によって建設されたインドネシアのコトパンジャン・ダムに対する反対運動の記録である。
【まとめ】このブログ全体のまとめです。
【おすすめ度☆】フィリッパ・レヴィン『14歳から考えたい優生学』すばる舎, 2021年
かつて、障碍者が生まれることを防止することによって人類を改善しようという主張がされた。そのような考え方を優生学(Eugenics、ユージェニクス)という。現代社会において、優生学の考え方は表面的には否定されているが、水面下では社会のなかから優生学的な考え方がなくなったわけでは決してない。極端な例であるが2016年に起きた「やまゆり園障害者大量殺害事件」は優生学的な動機によって引き起こされた事件である。この本は、(もちろん批判的な立場から)優生学の考え方を説明する本。
2025年9月12日金曜日
【おすすめ度●】西山勝夫 編著『戦争と医学』文理閣, 2014年
日本医学会の戦争協力の歴史。731部隊、細菌兵器、遺棄毒ガス問題など。
【テーマ別】水問題(水資源、上下水道、水汚染、治水など)に関する本
水問題(水資源、上下水道、水汚染、治水など)に関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)
【おすすめ度☆】柴田富士子,岡恵,國井久美子,中山俊彦『よくわかる!農林水産分野の知的財産権入門』丸善出版, 2025年
農林水産分野の知的財産権のしくみ、実例、特に地域ブランドに関する教科書。著者は弁理士。
【テーマ別】公害問題と食の安全に関する本
公害問題と食の安全に関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)
【おすすめ度◎】畝山智香子『サプリメントの不都合な真実』ちくま新書, 2025年
小林製薬の紅麹事件、サプリメントや食品に関する規制、食品のリスク管理、食品と医薬品の関係などをわかりやすく網羅的に説明する良書
【おすすめ度○】粟野仁雄『アスベスト禍 国家的不作為のツケ』集英社新書, 2006年
著者は元共同通信記者。いかにも記者らしいスタイルのアスベスト問題に関するルポルタージュ。ルポルタージュなので読みやすいがあまり深い分析はされていない。
【おすすめ度○】永井孝志,村上道夫,小野恭子,岸本充生『世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか』講談社ブルーバックス, 2025年
2025年9月7日日曜日
【テーマ別】戦争と平和に関する本
戦争と平和、およびそれに密接にかかわるエネルギー資源問題や宗教対立に関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)
【テーマ別】地域づくりと地方自治に関する本
地域づくりと地方自治に関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)
2025年9月6日土曜日
【まとめ】おすすめ度●の本(専門性が高く一般向けではない本と、良書だが内容が古くなっている本)
【まとめ】おすすめ度●の本(専門性が高く一般向けではない本と、良書だが内容が古くなっている本)
ティム・マーシャル『宇宙地政学と覇権戦争』原書房, 2024年【テーマ別】陰謀論、マスコミ、科学的認識論・科学方法論などに関する本
陰謀論やマスコミ、科学的認識論・科学方法論などに関する本の一覧です。※以下で紹介している本はいずれも良書ですが、これ以外にも良書がありますので、これから増やしていきます。新しい本→古い本の順 ◎=特におすすめ、○=おすすめ、☆=入門書、教科書的な本、●=専門性の高い本(一般向けではない本)
【まとめ】おすすめ度☆の本(教科書あるいは入門書的な本)
【おすすめ度☆】笹原和俊『フェイクニュースを科学する 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ』化学同人, 2018年
「エコーチェンバー」、「フィルターバブル」、「アテンションエコノミー」など基本的な考え方の説明。心理学的に説明しているので、真の意味でフェイクニュースが作り出される構造的原因(フェイクニュースでPVを稼ぐことにより広告収入が得られること、フェイクを流して損害賠償を払わされても損害賠償金の方より広告収入の方がずっと多いので「フェイクの流し得」になっていること、さらにそもそも政府自身がフェイクニュースの発信源となっていることなど)は取り上げられていない限界がある。
【まとめ】おすすめ度○の本(読むと有意義な本)
おすすめ度○(読むと有意義)の本のまとめです。(新しい本→古い本の順)