地方自治体が定める「条例」について、「どのようなことを条例で定めることができるのか、特に法律との関係(横出し・上乗せ)」や「条例に従わない者がいたときに、どのように対応すべきか」など理念と実務の両方にわたって多角的に検討する本。公務員向けの教科書(地方自治・実務入門シリーズ)なので学生にはやや難しい。
本のおすすめを中心にして、学生のみなさんに役立ちそうな情報を書きます。※このブログで紹介している本はいずれも良書ですが、ここで紹介していない良書もたくさんありますので、これから順次増やしていきます。 【おすすめ度】 ◎=特におすすめ ☆=初学者向けに良い本(教科書や入門書) ○=読む価値が高い本 ●=そのテーマに関心が高い人向け。専門性が高く一般向けではない本と、良書だけど内容が古くなっている本。
注目の投稿
【まとめ】このブログ全体のまとめです。
紹介する本が増えてきたのでまとめます。 【テーマ別一覧】 気候変動問題に関する本 公害問題と食の安全に関する本 医療や生命、バイオテクノロジーなどに関する本 地域づくりと地方自治に関する本 水問題(水資源、上下水道、水汚染、治水など)に関する本 原子力と核兵器に関する本 陰謀論、...
2025年9月29日月曜日
【おすすめ度●】ボブ・ウッドワード,スコット・アームストロング『ブレザレン アメリカ最高裁の男たち』TBSブリタニカ, 1981年
2025年9月28日日曜日
【おすすめ度●】広中一成『七三一部隊の日中戦争 敵も味方も苦しめた細菌戦』PHP新書, 2025年
日本軍で細菌戦を行っていたのは731部隊だけではない。この本は日本軍の細菌戦の全貌を解明しようとする良書。なお、PHP新書は率直に言ってあまり学生にはお勧めできない本が多いのだけど、この本は例外(あるいはPHPの方針が変わったのか?)。
2025年9月25日木曜日
2025年9月15日月曜日
【おすすめ度●】ジョセフ・E・スティグリッツ,リンダ・ビルムズ『世界を不幸にするアメリカの戦争経済』徳間書店, 2008年
2003年に開始されたイラク戦争(アメリカのイラク侵攻)のコストを推計し、それが少なくとも3兆ドルに上るとしている。死亡者一人当たりの金銭評価法など、研究方法論も参考になる。 イギリス・日本についても言及されている。
【おすすめ度●】コトパンジャン・ダム被害者住民を支援する会『ODAダムが沈めた村と森』緑風出版, 2019年
ダム建設は、水没する地域に住んでいた住民に様々な被害を引き起こす。本書は、日本のODA(政府開発援助)によって建設されたインドネシアのコトパンジャン・ダムに対する反対運動の記録である。
【おすすめ度☆】フィリッパ・レヴィン『14歳から考えたい優生学』すばる舎, 2021年
かつて、障碍者が生まれることを防止することによって人類を改善しようという主張がされた。そのような考え方を優生学(Eugenics、ユージェニクス)という。現代社会において、優生学の考え方は表面的には否定されているが、水面下では社会のなかから優生学的な考え方がなくなったわけでは決してない。極端な例であるが2016年に起きた「やまゆり園障害者大量殺害事件」は優生学的な動機によって引き起こされた事件である。この本は、(もちろん批判的な立場から)優生学の考え方を説明する本。
2025年9月12日金曜日
【おすすめ度●】西山勝夫 編著『戦争と医学』文理閣, 2014年
日本医学会の戦争協力の歴史。731部隊、細菌兵器、遺棄毒ガス問題など。
【おすすめ度☆】柴田富士子,岡恵,國井久美子,中山俊彦『よくわかる!農林水産分野の知的財産権入門』丸善出版, 2025年
農林水産分野の知的財産権のしくみ、実例、特に地域ブランドに関する教科書。著者は弁理士。
【おすすめ度◎】畝山智香子『サプリメントの不都合な真実』ちくま新書, 2025年
小林製薬の紅麹事件、サプリメントや食品に関する規制、食品のリスク管理、食品と医薬品の関係などをわかりやすく網羅的に説明する良書
【おすすめ度○】粟野仁雄『アスベスト禍 国家的不作為のツケ』集英社新書, 2006年
著者は元共同通信記者。いかにも記者らしいスタイルのアスベスト問題に関するルポルタージュ。ルポルタージュなので読みやすいがあまり深い分析はされていない。
【おすすめ度○】永井孝志,村上道夫,小野恭子,岸本充生『世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか』講談社ブルーバックス, 2025年
2025年9月6日土曜日
【おすすめ度☆】笹原和俊『フェイクニュースを科学する 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ』化学同人, 2018年
「エコーチェンバー」、「フィルターバブル」、「アテンションエコノミー」など基本的な考え方の説明。心理学的に説明しているので、真の意味でフェイクニュースが作り出される構造的原因(フェイクニュースでPVを稼ぐことにより広告収入が得られること、フェイクを流して損害賠償を払わされても損害賠償金の方より広告収入の方がずっと多いので「フェイクの流し得」になっていること、さらにそもそも政府自身がフェイクニュースの発信源となっていることなど)は取り上げられていない限界がある。
【おすすめ度○】若尾祐司,本田宏 編著『反核から脱原発へ ドイツとヨーロッパ諸国の選択』昭和堂, 2012年
ヨーロッパの反核運動・反原発運動に関する論文集。 主な内容:反核の論理と運動 ロベルト・ユンク 米原子力委員会 ドイツの原子力政策の展開と隘路 東ドイツ原子力政策史 反原発運動から緑の党へ 1980年代初頭の反核平和運動 ユーロシマ危機 チェルノブイリ原発事故後のドイツ社会 シュレーダー赤緑連立政権からメルケル中道保守政権まで イギリスの原子力政策史 フランス原子力政策史 ヨーロッパ小国の原子力政策
【おすすめ度○】A.C.グレイリング『月は誰のもの? 南極、海洋、アフリカの前例に学ぶ』柏書房, 2025年
南極、海洋、アフリカの領有(ヨーロッパ列強による分割)や国際管理の歴史を踏まえて、宇宙を管理する国際法のあり方について考察する。
2025年9月5日金曜日
【おすすめ度○】中村昌允『技術者倫理とリスクマネジメント -事故はどうして防げなかったのか?-』オーム社, 2012年
著者は元ライオン油脂の技術者責任者で、大規模な爆発事故を経験している。著者自身の経験のみならず、多数の事例を踏まえて技術者のあるべき姿を考察している。福島原発事故や食品安全問題などの事例も取り上げられている。 内容:技術者倫理はなぜ必要か リスクマネジメントとは何か 福島原発事故と技術者 技術者と経営者 説明責任 危機管理 設備変更の管理 事故とヒューマンエラー 製品事故と製造物責任 企業不祥事と技術者の行動 内部告発など
2025年9月4日木曜日
【おすすめ度○】鈴木エイト『統一教会との格闘、22年』角川新書, 2025年
統一教会の偽装勧誘、信者からの研究収奪、政治への浸透、2世問題など、著者がこれまで現場で追及してきた内容。多くの人が(うすうす)知ってはいたけれども書けなかったことを、勇気ある著者が堂々と書いている。それには敬意を表したい。
















